2019年3月30日（土）に開催した、寿たらこティーパーティーの様子を写真付きで、全力でお伝えいたします！さらに……

寿たらこ先生の『SEX PISTOLS』新刊（10巻）の発売記念として実施したイベントです。実施日は、2019年3月30日（土）で、新刊をブックパスで購入した方のなかから抽選で20名様をご招待しました。
ティーパーティー当日は、先生ご本人が登壇して担当編集とのトークタイムやサイン会、クイズ大会があったり、先生監修のオリジナルデザートが提供されたりと盛りだくさんな内容で、会場は大いに盛り上がっていました♪

第1回目の「ねこ田米蔵ティーパーティー」に続き、今回も、お客様との距離がとても近い配置に!!

会場の様子の画像奥に見えるパネルの拡大画像がコチラ！寿たらこ先生の直筆サイン入りです!!

激レア！サインをしている先生の手です！指輪がキラっと光っています☆

色合いがとってもとっても素敵です♪

実は、ティーパーティ→食べ物系→料亭で働いている志信さん！ということでこちらのイラストを使用させていただきました！

寿たらこ先生（以下、先生）：本当に緊張していて、こういう席（イベント）が初めてで、ガチガチに緊張しているんですけど。頑張ってしゃべらせていただければと思いますので、よろしくお願いします。

★先生の長年の執筆パートナー、株式会社リブレ・編集Mさん（『SEX PISTOLS』編集担当）にもご参加いただきき、トークテーマに沿って対談していただきました。

先生：もともと「海老ゆう太」というペンネームを持っていたのですが、姓名判断で調べたら、それがめちゃくちゃ悪くて（会場一同・笑）。先細るという……、勘弁してくれと。なので、海つながりで「寿たらこ」にしました（笑）当時の編集長に確認してもらったところ、いっそいいんじゃないか、って。

先生：子どものころから、お話をつくるのが好きで。お話をつくっては、友達に口頭で聞かせていたんです。｢続きは明日ね｣ってヒキを作ったり（笑）あとは正直、就職活動から逃げたってのもあります（笑）

・『SEX PISTOLS』連載のきっかけ
担当編集・Mさん（以下、担当編集）：まず1回断られたんですよね、ほかと専属契約している、ということで。

先生：「たくさん声かけられてる」って感じに聞こえますけど、当時は商業でBLってそんなになくて。「バイト代払うから、何でもいいから描きなよ」と言われて。……当時はいい時代でした（笑）

担当編集：ド王道のマンガと聞いていたのに、ある日突然、大量のファックスが届いて。すでに、作品の設定が書き込んであって。そして、｢オタクに生まれてよかった、このほとばしりを受け止めてくだされ～！｣と書いてあった（会場一同・爆笑）

先生：担当さん（担当編集）は王道（を好むタイプ）なので、量です！必死です!!

先生：一緒に作業をしていた友人が、動物が大好きで。修羅場って苦しいじゃないですか。だから、一緒に苦しんでもらえるように考えました。

先生：私の（描く）キャラは基本、“クズ”だと思う。内面が“クズ”。自分の周りのクズを参考にします……私もクズですが（笑）それに、“イケフェイス”をのせれば（キャラが）できあがる！（会場一同・爆笑）

先生：まずは、かっこいい攻めを用意して、その後、攻めが幸せになる受けを考えますね。

担当編集：攻めが幸せになる受け!?そうなんですか？

先生：攻めは、“王子”ありき。容姿を決めて、“クズ”パーツをはめて、完成です！受けはかわいい動物。王子にあう姫ならいい!!

先生：システム、設定ばっかり考えるのが好きです。結局、パワー差萌え（笑）それをやりたいがため、真面目なシステムを考えました。

司会進行役（以下、司会）：先生ご自身はどんな班類だと思いますか？

先生：蛇です。薄暗いところで仕事してるところとか、決めたら諦めないところとか。

司会：男性同士での妊娠など、当時はかなり斬新だったと思うのですが。

先生：女体化は好きだったけど、当時は男同士のＢＬの感じだと、やっぱりどうしても世の中の風潮として認められていなくて。その時ＨＡＰＰＹでも、その先、結局家族とか出てきてつらいことがあるでしょ。さびしい感じになっちゃうのがどうしてもあった。結婚が（必ず）ＨＡＰＰＹにしてくれるわけではないけど、どうにか設定を作って幅を広げて、みんなが幸せになってほしくて。で、いろいろ調べて蟲でも使うかって（これが作中の懐蟲※につながります！）。今は科学が発達していて、いろいろできるので（笑）

※懐蟲（かいちゅう）：『SEX PISTOLS』では、男同士の場合、懐蟲という寄生虫の一種を体内に入れ、粘膜に寄生させると仮腹（かりばら）という疑似の子宮が作られる。そこを使って交配を行うことで、オスでも妊娠・出産が可能になる。

先生：いよいよ国政・ノリ夫ターン。ここにいろいろ絡んでくるのが、ヴァルネラと志信かな。

先生とファンの方が人生で初めて対面でお話した瞬間！感極まって涙ぐんでいる方もいらっしゃって、スタッフSも思わずもらい泣きしそうになりました……!!

こちらは、ティーパーティーの「サイン会」のときに、先生からお客様に手渡しで配布されたプレゼントの画像です♪

ケーキが可愛すぎて、食べるのがもったいないと思いました!!!!!

会場で流したスライドショーの一部！実はココ↑で登場したケーキを再現したんです!!

クイズ大会では3問出題しましたが、ほとんどのお客様が正解されていて、「さすが」の一言に尽きました!!
この複製原画の右下には、金色に輝く先生のサインが！勝者の2名様に先生が自らお渡ししていました。

先生：本日は、寒い中いらしてくれて、本当にありがとうございます。本当にこういう席に出席することがなかったもので、読者のみなさまにお会いできて、本当に貴重な経験でした。（ファンが）あ、いてくれたんだ。って正直安心しました（笑）良かった、見てくれてる人いるんだって。みなさまにパワーをいただけたので、これからも頑張りたいと思います。

お客様が座る各テーブルには、「斑類冊子」を置いていました！

実は、スタッフは「猿人」マークを付けていました☆

みなさまの愛が溢れるプレゼント、責任を持って、先生にしっかりお渡しさせていただきました!!

寿たらこ先生（以下、先生）：イベントのゲスト参加をお受けする前は、自分などが出て行っても「何かできるのか？」と思っていました。こういう貴重な場を経験させていただいて、今まで（自分が出ないことで）、読者さんとの距離が遠かったので、こうやってみなさんが盛り立ててくださって、それで読者さんの前に出ていけて、ホントに良かったです。

――ファンの方との交流が、ほぼ初めてとのことでしたが、入場の時にファンの方々が全員拍手で迎えてくださったときの心境はいかがでしたか？

先生：入場のときは、もう、緊張しかなかった、足がフラフラしちゃって、まっすぐ歩けなかったです。

――後ろから拝見していましたが、とてもしっかり歩いていらっしゃって、ぜんぜんそんな風に見えなかったですけれども。

先生：（緊張しているように）みえないように、がんばりました（笑）。

――トークタイムも緊張しているようにはみえない、とても素晴らしいものでした！Mさん（担当編集）との長年の付き合いがあるからこそのトーク内容もすごく面白くて。

担当編集・Mさん（以下、担当編集）：とても楽しかったです！（先生にとっても）本当に初めてのことだったので。実は、（こういうイベント出演を）ずっとオファーし続けていて。（というのも）、毎月のように、ファンの方からリクエストのメールをいただくんですよ。で、それを伝えるのが私の役目なんですが、でも、担当がそう言っても、真実味がないというか。いつか絶対読者様に直接会っていただきたいなとずーっと思っていたんです。なので、それが叶って私も本当にうれしいです。熱い読者さんの想いを、直接聞いてほしいって！

先生：（ファンが）「あ、いてくれたんだ！」ってびっくりしました。あまりにも表に出なかったので……。ファンの方からも「いてくれたんですね！」って。自分もお客さんも、お互いに「いたー！」って（笑）

――トークタイムで何か印象に残っているテーマなどはありますか？

先生：いっぱいいっぱいで、もう、真っ白！緊張から解放された今は、サーッと記憶が……（笑）

一同：（笑）

担当編集：あ、でも“クズ”（という言葉）が、結構たくさん出てきたんじゃないですか？

――そうですね（笑）、スタッフとして聞いていた私も、トークタイムで印象的だったのは、先生の口から“クズ”という言葉が出てきたという部分です！でも、それが、とても面白かったですし、お客さんもかなり盛り上がっていましたね！

担当編集：読者さんからは（先生が“クズ”という言葉を出すことが）意外なんじゃないかな？って思いました。

――確かに！でも、ただイケメンなだけじゃなくて、“クズ”な部分を盛り込むからこそ、先生の作品は魅力的で面白くなるのか！というのも、改めて感じました。

先生：“クズ”と“フェイス”を掛け合わせてキャラクターを作っているんです。見た目はかっこよく、みなさんが気に入るように、どうにか好きになってくれるように考えています。で、中身は“クズ”（笑）。みんな荒っぽい男に愛されたいでしょ!?そういう男が、自分にだけ愛を捧げてくれる、っていうのに憧れているでしょ!?て思っています。王子顔で中身も王子なんて、ねぇ……。完璧な人はいないと思うから。

先生：（先生ご自身もファンの方も）両方緊張しちゃって！でも、お話は弾んで。好きになってくれたキャラクターの話とか、どこが好きとか聞けて、「ああ、そうしよう！」って乗っかりたくなった。作品の参考になりました。すごく読んでくださっている方から、「こうこう、こういうところが好きなんですが」って直に聞けると、（次描く話の）指針が決まる。「わかった！そうする」って。

先生：素敵でした！シャンデリアで。お客様もオシャレされて来てくださって。本当にケーキとかも含め、ティーパーティーって感じだった！

以上で、先生へのインタビューは終了です。インタビューを終えてのスタッフSの感想は……