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作品情報

あらすじ

【新書大賞2012大賞】 キリスト教がわからないと、現代日本社会もわからない――。キリスト教のすべてがわかる決定版入門書! なぜ神が一つなのか? 預言者とは何者か? イエスは神なのか人なのか? 聖書は誰が書いたか? 知っているつもりで実は知らないキリスト教の謎を解く。日本を代表する二人の社会学者が徹底対論! (講談社現代新書)

作品詳細情報

タイトル:
ふしぎなキリスト教
ジャンル:
心理・思想・歴史宗教宗教・キリスト教
著者:
橋爪大三郎大澤真幸
出版社:
講談社
掲載誌:
ファイルサイズ:
0.6MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-1-6 ]

 以前はキリスト教が嫌いだった。
 特に理由もなく、多分感覚として受け入れられなかったんだと思う。
 最近は以前ほどでもなく、かといって回心する訳でもなく、ほどほどに理解できるかな、といった状況だった。
 いずれにしても、キリスト教については詳しくは知らない。
 いや、実は小さいころカトリック系教会が主催するボーイ・スカウトに入隊していた。
 毎週日曜日に教会に集まり、まず聖書の朗読をきき、讃美歌を歌い、なんてことをしていた。
 ボーイ・スカウトとして、ヨーロッパ旅行にもいった。
 あのバチカン王国にもいき、そこで僕の友達は洗礼を受けた。
 あくまでも小さい頃の話だけれど、聖書の内容や讃美歌のメロディなどは今でも覚えている。
 はてさて、そんな「キリスト教音痴」なものとして、とりあえずは知識としてのキリスト教を抑えておきたいな、ということでこの本を手にとった。
 三章に分かれていて、それぞれ「一神教を理解する」「イエス・キリストとは何か」「いかに『西洋』を作ったか」となっている。
 どの章も面白く読めたのだが、一番面白かったのは最後の「いかに『西洋』を作ったか」であった。

 この章を読み終わって受けた印象をかいつまんでメモしておいたのが以下。

 合理性を保つために、屁理屈の上に成り立っている宗教。
「合理性」を「自分たちに都合のよい状態」と言い換えてもいいかもしれない。
 妥協案や折衷案が飛び交い、異端者を排除し、そうして濾過に濾過を重ねた結果が今の姿。
 ユダヤ教やイスラム教に比べて、不完全な印象を受ける。
 その不完全さが今日の世界主流になりえた主な要因のようにも思える。
 要するに「融通がきく」宗教だったのではないか。
「融通がきく」あるいは「応用がきく」からこそ宗教的な事柄が、世俗化されていくという、さまざまな逆説が通用し得たのではないか。

 読んですぐに分かるように「完全に理解できたつもりになって、とても偉そうに書いている」ということ。
 自分でもちょっと赤面。

 で、実際にこの本を読んだ本当の感想は、実はこの本のオビに書かれている宣伝文句ですでに明らかにされている。
 僕の大好きな作家のひとりである高橋源一郎氏の推薦コピーがそれ。
「読んだだけで、キリスト教が完全に理解できたような気がする、他に例のない恐ろしい本(以下略)」。

 そうなのよ、完全に理解できたつもりになれる(でなければ、前出のようなメモを書き残したりはしない)のよ。
 それがこの本のすごいところ。
 でもって、読み終わって、あくび混じりの背伸びをして、トイレで用を足した途端、書かれていた殆どのことを忘れてしまう。
 それがこの僕のわるいところ。

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