ブックパス

ページの移動

キャンセル

OK

キーワード

セーフサーチ

成人向けコンテンツの制限

並べ替え

価格

円 〜

条件追加

カテゴリー

ビジネス

趣味・実用

小説

雑誌

コミック

女性コミック

男性コミック

ラノベ

反省させると犯罪者になります

※この作品はPCサイトでは再生できません。スマートフォンアプリからご利用ください。

ブックコイン・WALLETポイント

0(今月中に0コイン失効 0

作品情報

あらすじ

犯罪者に反省させるな──。「そんなバカな」と思うだろう。しかし、犯罪者に即時に「反省」を求めると、彼らは「世間向けの偽善」ばかりを身に付けてしまう。犯罪者を本当に反省に導くのならば、まずは「被害者の心情を考えさせない」「反省は求めない」「加害者の視点で考えさせる」方が、実はずっと効果的なのである。「厳罰主義」の視点では欠落している「不都合な真実」を、更生の現場の豊富な実例とともに語る。

作品詳細情報

タイトル:
反省させると犯罪者になります
ジャンル:
教育・語学・参考書教育教育一般
著者:
岡本茂樹
出版社:
新潮社
掲載誌:
ファイルサイズ:
0.6MB
配信方式:
ダウンロード

作品レビュー

[ 2013-6-15 ]

厳しくしつける。悪いことをしたら反省させる。反省していたら罰を軽くする。これ、全部ダメだという。
最初はビックリするけど、読んでいくうちに納得して考えが変わる。
まずタイトルになっている「反省」。小さい頃から大きくなるまで、とにかく反省しろ反省させろというシーンが多い。ところが、自発的に反省したのではなく、反省しろと言われて反省(したような作文や発言を)するとそれで許してもらえるという体験を重ねるうちに「反省したふり」ばかりがうまくなるし、自発的な本当の反省にたどり着くきっかけを失ってしまう。そうすると、「悪いことはしない」ではなく「悪いことをしてもばれない」ことが重要だと誤認する。
悪いことをしても「反省した振りさえすれば許してもらえる」のだと誤認する。結果的に、再発防止にはつながらない。
「反省しなさい」の多くはまず「被害者の立場気持ちを想像しなさい」から始まるが、これもよくないという。むしろ「加害者である自分の気持ちをどんどん掘り下げなさい」からはじめるべきだと。
これが、刑務所で犯罪者の更生プログラムに関わってきた著者の意見。
なるほど〜。自分にもたくさん思い当たることがある。

もう一つ面白かったのは、厳しいしつけに関わるところ。「人に迷惑を掛けない」「我慢する」「わがままを言わない」「いい子にしている」などのしつけは、すべて孤独孤立と同じ方向を向いているという。「気持ちを押し殺すこと、他人に頼らないこと」を目指すべき方向にすることが回り回って「もうダメだ、犯罪しかない」につながるし、刑務所を出たあとにうまく生きられず戻ってきてしまう原因にもなっているという。
そうではなく「他人に頼ること」「気持ちに素直になること」「迷惑をお互いと思うこと」こそ大事な子育てだという。
これは佐々木正美さんや内田樹さんの言葉にも通じるものがあるなぁ。

反省を強要すると自発的に本当に反省する機会を失う。
犯罪に対する厳罰化は、再発防止にはむしろ逆効果になる。
厳しいしつけと子供の虐待やいじめは表裏一体である。

奇妙なタイトルの奇妙なロジックの本かと思っていたら、人生の価値観が変わるようなおもしろビックリ本でした。

同じ著者の作品