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遺伝子組み換え食品との付き合いかた GMOの普及と今後のありかたは?

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作品情報

あらすじ

遺伝子組み換え食品の現状と今後の普及、付き合い方を説く
近年、遺伝子組み換え食品(GMO:genetically modified organism)の普及が進んでいます。しかし日本ではその普及度合いがあまり伝わっていません。遺伝子組み換え食品については普及推進派、アンチ派による厳しい意見対立があり、冷静な論争ができない雰囲気になっています。
この本では、主に日本における遺伝子組み換え食品・遺伝子組み換え作物の変遷と現状、GMOに対してどのように考えれば良いのか、今後の課題などについて紹介します。これにより、GMOについてどのように考え、どう対処すればよいのかという疑問への答えを、読者自らが出すための知識を、多面的な観点から提供します。

作品詳細情報

タイトル:
遺伝子組み換え食品との付き合いかた GMOの普及と今後のありかたは?
ジャンル:
サイエンス・テクノロジー農業・農学
著者:
元木一朗
出版社:
オーム社
掲載誌:
ファイルサイズ:
7.2MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2012-8-2 ]

 遺伝子組換え食品に漠然とした不安をもってる人におすすめ。何だか気持ち悪いという「イメージ」も否定せず,「科学」も紹介。結論としては,メリットは大で,安全性は十分確保されているとする。
 何だか得体のしれない物を「怖い」と感じる感情は,人間にとってまったく自然なもの。そういう恐怖は,進化の過程で有利に働いてきた本能だ。ただ,その恐怖が高じて,事実を誤認したまま遺伝子組換え食品を無闇に忌避する態度はちょっと考えもの。
 科学的事実を重視するなら,現在栽培され,消費されている遺伝子組換え食品は,メリットが大きく,安全性は高く,否定する理由は見当たらない。反対派は,過去の遺伝子組換え食品スキャンダルをあげつらって危険を訴えるが,当時告発された嫌疑は,現在では科学的に否定されてるものばかり。
 なので反対派が「科学」に立脚してGMOに反対するのは得策でない。というか,バカ丸出しっぽい。するなら「イメージ」が受け入れられないという主張をすべし。塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混合して中和すると,食塩水ができる。「科学」からはこれは飲んでもよいはずだが「イメージ」からは何とも気持ち悪くて飲めたものでない。
 日本のGMOの問題は,表示の問題が大きい。日本では忌避感情から(青いバラを除き)GMOは商業栽培されていないにもかかわらず,すでに多くのGMOが消費者の口に入っている。加工品等,表示義務がないものが多く,納豆や豆腐,味噌など,一目でダイズが使われていると分かるような食品にしか,非組換え原料が使われていないのが現状。GMO歓迎の人は高い豆腐を買わされて損だし,GMO忌避の人も知らないうちにGMOを食べていて損をしている。「科学」からGMOを許容する人にも,「イメージ」から回避する人にも,選択肢が与えられていない。
 一つ著者のスタンスで気になったのは,GMOは放射能と違うとして,放射能に汚染された食品は微量でも摂るべきでないとしてるとこ。GMOと違って放射性物質による汚染にはメリットがないからだと思うけど,もうちょっと生産者側の視点も欲しい。
 とはいえ,放射能汚染は許容できないとしている著者が,GMOについては安全と断言しているのだから,GMOについてはかなり安心してよいのだろう。でもまあ,豆腐も納豆も十分安いから,別に非組換えダイズを使ってくれてても個人的には構わないけど。

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