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作品情報

あらすじ

物理学者で、独自の発想で知られる著者が、理科系の研究者・技術者・学生のために、論文・レポート・説明書・仕事の手紙の書き方、学会講演のコツを具体的にコーチする。盛りこむべき内容をどう取捨し、それをどう組み立てるかが勝負だ、と著者は説く。文のうまさに主眼を置いた従来の文章読本とは一線を劃し、ひたすら「明快・簡潔な表現」を追求したこの本は、文科系の人たちにも新鮮な刺激を与え、「本当に役に立った」と絶賛された。2016年には紙の書籍がついに100万部を突破した、不朽の文章入門。

作品詳細情報

タイトル:
理科系の作文技術(リフロー版)
ジャンル:
心理・思想・歴史言語・文化国語学
著者:
木下是雄
出版社:
中央公論新社
掲載誌:
ファイルサイズ:
4.3MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-2-23 ]

僕がこれまでに読んだ全ての啓発本の中で最も偉大な本の一つです。
理科系の仕事(あるいは研究)に就く全ての社会人及び学生が必ず読んでおくべき本です。マジで必読です。
何なら僕は15年前にこの本に出会っておきたかった。
 
読者は、終始この本から、「あなたが書いた下手な文章が相手の時間を乱暴に奪い続けてるんだけど、気づいてる?」と問いかけられます。
この問いに対して自信を持って「オレの文章はそんなことないぜ!」と答えられるようになるためにまず必要なのは、「読者の身になって自分の書いたものを何度も何度も見直す心掛け」だそうです。
 
日本では、非常に多くの企業が、労働時間の削減だとか、生産性の向上だとかを目標に掲げてことごとく失敗していますよね。僕が勤めている会社もそうです。
でも、業務文書の書き手がへたくそなせいで、読み手が内容を理解するのに余計な時間を費やしたり、勘違いが発生してそれを解消するのに時間がかかったりしているんだから、書き手の作文技術を改善しようよ、という視点で問題に取り組んでいる企業ってどれぐらいあるのかな?と思ったりします。
実は理科系の仕事って、文章を書いたり読んだりする機会ってとても多いんですよね。
自分が、ある一日に会社でどんな作業をしていたかを細かく分析すると、メールの返信やら仕様書の推敲やら、とにかく作文作業に割いた時間が意外と多いと気づきます。そしてそれらの文章は常に複数の他人に読んでもらうことを目的としています。当然自分が読み手側になることだって多々あるし。
だからこそ、書き手である自分は、冒頭で書いた「心掛け」が必要なんだと強く叱咤された気分で(あるいは怒られたような気分で)この本を読みました。
 
では、書き手が、具体的にどのようなことに気をつければ、作文技術が改善するのか。この本に学んだことの一部を紹介します。
(1)事実と意見を明確に区別して書く
(2)できるだけ短い文章で文を構成する
(3)いつでも「その文の中では何が主語か」を意識して書く
(4)まぎれのない文を書く、読者が理解できるように書くだけでなく誤解できないように書く
(5)ぼかした言い方を避ける、「ほぼ」「ぐらい」「らしい」などのぼかし言葉は本当に必要か吟味して書く
(6)なくてもすむ言葉は、一つも書かない
(7)できるだけ、受身(受動態)でなく、能動態の文を書く
 
この他、筆者はこの本の中で、子どもに言語技術教育をしっかりとおこなう欧米に対し、日本はこれを軽んじていることについても危惧されていました。
例えば、上記の、(1)事実と意見を明確に区別する、について、アメリカの小学五年生の国語の教科書には以下のような問題が出題されているそうです。
こういった教育を僕は受けた記憶が無いので驚きでした。
 [問題]
以下の(a)と(b)の文のどちらが事実の記述か?もう一つの文に述べてあるのはどんな意見か?意見と事実はどう違うか?
(a)ジョージ・ワシントンは、米国の最も偉大な大統領であった
(b)ジョージ・ワシントンは、米国の初代の大統領であった
 
皆さんも、ぜひ読んでみて下さい。本当におすすめの本です。

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