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未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること

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作品情報

あらすじ

本書は、『未来の年表』の続編である。ベストセラーの続編というのは大抵、前著の余勢を駆った「二匹目のどじょう狙い」である。しかし、本書は決して二番煎じをしようというものではない。「人口減少カレンダー」だけでは、少子高齢化という巨大なモンスターの全貌をとらえるには限界があった。だから今回は、全く違うアプローチで迫る。

作品詳細情報

タイトル:
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること
ジャンル:
社会・政治・法律社会社会学
著者:
河合雅司
出版社:
講談社
掲載誌:
ファイルサイズ:
18.4MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-8-12 ]

ベストセラーとなった『未来の年表』を書いた著者が再び人口問題について書いた本。今回は年表というよりも具体的に何が起きるのか、シミュレートしたものを書いたという。日本における年間出生数は100万人を大きく割り込み、人口減少はすでに現実のものとなっている。政府の施策もどこかずれている。前回の「人口減少カレンダー」では、具体的に自分の日常の中で何が起きるのか、そしてそのときに何をすればよいのかを教えてほしいという読者からのリクエストにヒントを得て書いたという。

いわく、
・伴侶に先立たれると、自宅が凶器と化す (多くの事故が道路などでなく、自宅で起きている)
・亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる (所有者不明土地が増えて管理されなくなる)
・東京や大阪の繁華街に「幽霊屋敷」が出現する (空き家率でなく空家数では大都市圏での数が多い)
・高級タワマンが「天空の老人ホーム」に変わる
といった話が書かれている。

著者自身、二匹目のどじょうでもなく、二番煎じでもない、というが、大事な話なのでもう一度言います、ということなので、二匹目でも二番でもそれはそれでいいのではないかと。日本の高齢化社会の特徴として、①高齢者の「高齢化」、②一人暮らしの高齢者、③女性高齢者、④低年金・無年金の貧しい高齢者、の増大が挙げられる。これらの影響を切に考える必要がある。

本書の構成は、まず前半で「あなたの身に起きること」として、住まいで、家族に、仕事で、暮らしに、女性に、というテーマで想定事例を挙げる。続く後半で、「あなたができること」として、個人ができること、女性ができること、企業ができること、地域ができること、をテーマとして提案を挙げる、というものになっている。生産年齢人口が減って、高齢者が多くなっても充分に社会を維持できるような仕組みとマインドを作っていかないといけないということだろう。

「あなたができること」として、次の8つが挙げられる。「戦略的に縮む」ことが必要だという。
① 働けるうちは働く
② 1人で2つ以上の仕事をこなす
③ 家の中をコンパクト化する
④ ライフプランを描く
⑤ 年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する
⑥ 全国転勤をなくす
⑦ テレワークを拡大する
⑧ 商店街は時おり開く

ちなみに、前著『未来の年表』での提言は次の通り。少し身近なものになっているだろうか。個人的には前回提言されたものが社会・政府としてどのように進もうとしているのかが大事なように思っている。基本的には賛成で、乗り越えるべき課題もおおむねその通りだと思っているので、気になるところである。公務員の定年引上げなどに動いているので、一定の流れはあるのだろうとは思う。
①「高齢者」の削減 (高齢者を定義する年齢の変更)
② 24時間社会からの脱却 (利便性の放棄)
③ 非居住エリアを明確化 (コンパクトシティ推進)
④ 都道府県を飛び地合併
⑤ 国際分業の徹底
⑥ 「巧の技」を活用
⑦ 国費学生制度で人材育成
⑧ 中高年の地方移住推進 (脱・東京一極)
⑨ セカンド市民制度を創設
⑩ 第三子以降に1000万円給付

メッセージは、社会全体がゆでガエルにならないように、ということと新しいビジネスモデルや公共政策を考えないと、というところ。自動運転車技術も高齢化社会にとても適合しているように思うし、通信技術も寄与貢献することはできるだろうし。

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『未来の年表』河合雅司
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4062884313

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