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作品情報

あらすじ

なぜ、これほどまでに強いのか?
草創期から現在まで、創価学会を50年以上追い続けたジャーナリスト・田原総一朗による渾身の書き下ろし!
1930(昭和5)年の創立以来、日本では827万世帯、世界では192カ国・地域に会員を有する。幾度も窮地に立たされながらも、決して揺らぐことのなかった創価学会。その強靭さを支えたものとは何か。創価学会・公明党関係者にインタビューを敢行。3年にわたる取材を通して、田原総一朗が日本を代表する宗教団体の核心に迫る。創価学会論の決定版!!

「度重なる試練に直面し、創価学会は間違いなく衰退するであろうという世論の推測を見事に裏切り、その都度、ピンチをチャンスに変えるという驚くべきエネルギーをもって、逆境を乗り越えてきたのである。どうやら、創価学会の強さは我々には想像も及ばないほど堅固なものらしい。池田会長と学会員たちの間には、単なるカリスマ論では語れない、尋常ならざる強靭な結びつきが存在していることもうかがえる」(「はじめに」より)

作品詳細情報

タイトル:
創価学会
ジャンル:
心理・思想・歴史宗教宗教・その他
著者:
田原総一朗
出版社:
毎日新聞出版
掲載誌:
ファイルサイズ:
9.9MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-10-8 ]

無神論者を自任する私が、それでも宗教に興味を持つのは何故かと同定するのは非常に難しい。しかし、1つだけその端緒となった出来事を挙げるとすれば、中学1年のときの社会の先生の影響があるのではないかと自己省察している。

世界史の授業の中でその先生が投げかけたのは、「人はなぜ宗教を必要とするのか?」という問いであった。最終的に先生から提示されたのは「君たちまだ子供は大人が適切なアドバイスをくれたり、必要な道を助言してくれる。一方で大人になればそうした助言者はいなくなる。だからこそ、人は救いを求めて宗教を必要とする」というものであった。

今でこそ、その考え方が全てだとは思わないが、それでもこの言葉はやはりシンプルに人々が宗教を必要とする理由を示しているように思う。

前置きが長くなったが、本書は日本で最も巨大な宗教法人としての創価学会について、その謎を長年追い続けた田原総一朗によるルポルタージュである。端的に言って、本書での田原総一朗の視点は明らかに創価学会擁護の視点に寄りすぎていて(最も自身もそれを認めてはいるのだが)、その功の部分については大分割り引いて見る必要があるだろう。

それでも、本書を読むことで、創価学会がなぜ数十年という短い期間で、ここまでの勢力になったのかという理由はよくわかる。それは、既存の仏教に対する一種の宗教改革としての側面を持っており、それが人々の心を強く惹きつけたという点である。それは歴史的に見れば、カトリックに対するプロテスタンティズムの登場のように、既存の仏教が檀家制度に基づく葬祭の仕切りだけで人々の日常生活には何の影響も及ぼしていないという在り方や、来世に期待するのではなく、いかに自身の力でこの現世での生活をより良いものにしていくか、という観点で強く批判的なものであったということがよくわかる。だからこそ最終的に日蓮宗からは破門されつつも、それでも党勢を衰えろえさせることなく、今の勢力を維持できているのだと思う。

本書の全ての説明を鵜呑みにはできないものの、現時点で創価学会という組織を理解するには恐らく最良のドキュメントの一つではないか。

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