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作品情報
作品レビュー
[ 2018-12-23 ]
誉田哲也『ノワール 硝子の太陽』中公文庫。
先月『ルージュ 硝子の太陽』が光文社から文庫化され、今月は中央公論社から本作から文庫化。『ルージュ 硝子の太陽』は『姫川玲子』シリーズなのに対して、本作は『ジウ』や『歌舞伎町セブン』シリーズの色合いが強いので中央公論社からの刊行なのかな。
『ルージュ 硝子の太陽』とのシンクロが面白い。歌舞伎町セブン、姫川玲子、東弘樹、勝俣健作と誉田哲也ワールド全開の作品。『ルージュ 硝子の太陽』と併せて読めば、本作との関連がよく分かり、2度美味しい作品である。
マイクル・コナリーやスティーヴン・ハンターの一連のシリーズやサーガ小説を読むかのような見事な仕掛けに驚いた。また、何よりも描かれる事件と緊迫のストーリーが面白い。今後、シリーズの更なる進化が期待できる傑作だと思う。
『硝子の太陽N ノワール』を改題。掌篇小説『歌舞伎町の女王-再会-』も収録。
