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死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

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作品情報

あらすじ

一九五九年、冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。登山チーム九名はテントから一キロ半ほども離れた場所で、この世のものとは思えない凄惨な死に様で発見された。氷点下の中で衣服をろくに着けておらず、全員が靴を履いていない。三人は頭蓋骨折などの重傷、女性メンバーの一人は舌を喪失。遺体の着衣からは異常な濃度の放射線が検出された。最終報告書は「未知の不可抗力によって死亡」と語るのみ―。地元住民に「死に山」と名づけられ、事件から五〇年を経てもなおインターネットを席巻、われわれを翻弄しつづけるこの事件に、アメリカ人ドキュメンタリー映画作家が挑む。彼が到達した驚くべき結末とは…!

作品詳細情報

タイトル:
死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相
ジャンル:
文学・詩集外国文学
著者:
ドニー・アイカー安原和見
出版社:
河出書房新社
掲載誌:
ファイルサイズ:
27.6MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-11-10 ]

インターネットによって
世界の大方の秘密が暴かれてしまった現代に残された
最後の(?)大いなる謎「ディアトロフ峠事件」に魅せられた
アメリカ人ドキュメンタリー映画作家が、
オカルトや陰謀説を排除して、
筋の通った説明を求めて現地を探訪し、
書き上げた渾身の事件簿。

草木が生えないことに由来すると言われる、
ソビエト連邦ウラル山脈北部、
先住民マンシ族の言葉で「死の山」を意味する
ホラチャフリ山を目指した
ウラル工科大学のトレッキング隊9名が帰還せず、
1959年2月、捜索隊が動き出した。
彼らが目にした異様な光景は……。

事件時、トレッキングメンバーは10名、
リーダーの名からディアトロフ隊と呼ばれた。
うち、1名は腰痛の悪化でやむなく途中で引き返し、
9名が不可解な死を遂げた場所は
後にリーダーの名を取って
ディアトロフ峠と称されるようになった。
解剖の結果、死因は低体温症、もしくは
頭部の強打などであることが判明したが、
ディアトロフらは何故、
過酷な山中において最も安全な場所であるはずの
テントを脱出したのか。
暴漢に襲撃されたか、あるいは何かしら
見てはならぬものを目撃したために抹殺されたとでもいうのか、
UMAかUFOか……と、奇怪な説も乱れ飛んだが、
著者は現場を確認すべく、2012年、
万難を排してホラチャフリ山へ。
GPSと写真測量法を用いて
ディアトロフ隊のテントが設置された場所を精確に割り出し、
そこに到達して気づいたことは――。

という、実際に起きた悲惨な事件の話なので
不謹慎な言い方になってしまうが、
大変スリリングで面白い読み物だった。

謎は謎のままにしておいてもいいのだが、
読み解こうとするなら非合理的な考えを弄ぶより
科学的に検証すべき、という著者の方針に、
大いに共感する。
山を愛するあまり命を捧げる格好になってしまった、
聡明で朗らかな学生たちへの哀悼に満ちた、
素晴らしいルポルタージュ。

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