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線は、僕を描く

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作品情報

あらすじ

小説の向こうに絵が見える!

美しさに涙あふれる読書体験両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。描くのは「命」。はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。

絶賛の声、続々!!!

自分の輪郭を掴む、というのは青春小説の王道たるテーマと言っていい。それを著者は、線が輪郭となり世界を構成する水墨画と見事に重ね合わせてみせた。こんな方法があったのか。青春小説と芸術小説が最高の形で融合した一冊である。強く推す。 ――大矢博子(書評家)

水墨画という非言語の芸術分野を題材にした小説で、架空の登場人物が手にした人生とアートの関係性、時空をも越えたコミュニケーションにまつわる真理を、反発心や違和感など一ミリも感じることなく、深い納得を抱いて受け取ることができた。それって、当たり前のことじゃない。一流の作家だけが成し遂げることのできる、奇跡の感触がここにある。 ――吉田大助(ライター)

作品詳細情報

タイトル:
線は、僕を描く
ジャンル:
小説国内小説一般
著者:
砥上裕將
出版社:
講談社
掲載誌:
ファイルサイズ:
0.8MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2019-7-15 ]

今、注目度ナンバーワンの一冊!
じゃないの?えっ?

ランキングに上がってきたときに、『蜂蜜と遠雷』や『羊と鋼の森』に例えられる水墨画小説ってどんなのよ、と思い、読むしかないと決めました。

読了。間違いない。←

『蜂蜜と遠雷』読んだら、ピアノ弾きたくなるじゃないですか。
本作を読むと、水墨画したくなる。いや、私にも、もしかしてすごい墨をすれるんじゃないかとか、思い込んでしまう(笑)

悲しい境遇自慢みたいな展開は好きではないんだけど、主人公青山くんの自己否定が、上手いこと話のトーンと合っていて、私的にはしんどくなかった。
はたまた、水墨画ビギナーの彼が、少年ジャンプみたいな、段階すっ飛ばして超人になっていくストーリーでもなくて、良かった。(チート感はありますけども)

水墨画の表現も本当にすごくて、白と黒の世界なのに、息づいて見える。なぜだ。
でも、もっと良かったのは、青山くんと彼を見出した湖山じーちゃんの掛け合いなんです。
いや、湖山先生の生き方に惚れます。

「花に教えを請い、そして、そこに美の祖型を見なさい」
……小林秀雄ですか?と思わせることを言いながら、でも優しく主人公を導く役柄で、一番お気に入りの文も、湖山先生の描写です。

「湖山先生がもう一度、口角をほんの少しだけあげて微笑んだ。穏やかさではない。厳しさと知性が一人の人間を鍛え上げたのだと知らせる微笑みだった。」

ここに「知性」が入ったことに、安心というか、納得したのでした。

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