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作品情報

あらすじ

大学に、病院に、警察署に・・・・・・突如現れる「市民サーヴィス課臨時出張所」。そこに座る年齢不詳の奇妙な男に、悩める市民たちはついつい相談を持ちかけてしまう。隣人の遺体が移動した? 幸せ絶頂の母がなぜ突然鬱に? 二股がバレた恋人との復縁はあり? 小さな謎も大きな謎も、冷静かつ鋭い洞察力で腕貫男がさらりと解明! ユーモアたっぷりに描く連作ミステリ7編。

作品詳細情報

タイトル:
腕貫探偵
ジャンル:
小説ミステリー・サスペンスミステリー・サスペンス(国内)
著者:
西澤保彦
出版社:
実業之日本社
掲載誌:
ファイルサイズ:
0.2MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-3-23 ]

謎の地方公務員「腕貫さん」が謎を解く、7つの短編。共通のキャラクターもいるけど、主人公や他のメンバーが違う独立した話。事件に巻き込まれた主人公がふと気づくと、腕貫さんが傍らにいて、相談を受け付けているという。
「何故こんなところに?」という場所に腕貫さんがいて、相談用の机がある。杓子定規に受付の名簿に名前を書けと言われ、誰も待ってない様子なのに待合用の椅子に座らされる…。
主人公たちが腕貫さんを見つけて相談するまでの過程はほぼコピペ。
「腕貫さん」はいわゆる安楽椅子探偵ということなんだけど、容姿の説明がさらっとあるだけで、彼の名前や年齢や細かいこと(公務員なのに夜に相談窓口を設けていたりする)などは一切語られない。また肝心の謎解き部分も八割程度語るのみ。

まずは、男子大学生が主人公。彼は酔っぱらって帰宅中に夜中のバス停で半裸の死体を発見する。が、警察に通報している間にその死体がなくなってしまう。
何かの見間違いかと思われたが、翌日集合住宅の一室から少しはみ出た半裸の遺体が見つかる。
犯人が家宅捜索をしてほしくなかったがために起きた犯行。

二話目。バツイチとなり子育てや仕事を頑張ってきた主人公の母親は、縁あって再婚することになった。しかし幸せなはずなのに、その母親はストレスが原因らしい体調不良に陥っている。
娘の同窓会名簿に婚約者の名前を見つけたことから、彼の嘘に気が付いてしまったのが真相。

三話目は浮気男の話。二股を掛けてみたら女性同士がルームメイトだった。一旦は二人から遠ざかるが、片方の女性と寄りを戻したくて固定電話で連絡を取る。
一方、別の場所では殺人事件が起きていた。容疑者はその本命の女性。しかし主人公が固定電話で話していたことで、アリバイが成立する。
……かと思われたが、固定電話に出た相手は本命彼女ではなく別人(声真似をしていた)だった。

四話目。大学の職員だったが定年退職をした男。自宅押入れから、何故か20年前の学生証の束が出てくる。
何故、誰がこんなことをしたのか。
主人公の娘とかつて関係を持った学生に、主人公は手を掛けてしまう。死んだかどうか定かでなかった。大学に在籍していることと「シンちゃん」という呼び名しか分からなかった主人公は、学生証等を持ち帰ることで生存を確認しようとしていた。

五話目。公衆トイレで殺害された女性作家。彼女は死の直前にレストランを訪れたが、所持金がたくさんあるにもかかわらず、「是非食べたい」と言っていたメニューを頼まず、食事じたいしないで店を出ていってしまった。
現場には店の袋に入った被害者の財布があったが、それは犯人が置いたもの。レストランの前に訪れたブティックで、「店の紙袋」という一見区別がつかないものを通してすり替えが行われていたというトリック。

六話目。二人で組んで、身バレ防止のために互いのマンションの部屋を貸し合いながら、女性にやたら手を出しまくっていた男たち。その片方の部屋で盗難事件が発生し、当然もう片割れに容疑が掛かる。
女ぐせの悪い二人の男たちの同僚が主人公で、この主人公の彼は二人組の一人の代打として合コンに出ていた。その合コンの最中に犯行が行われたらしい。
実は合コンに出ていた女性は、軟派男たちに制裁を加えるために策略を巡らせていたという話。

ラスト。ある老画家の個展の片付けに駆り出された大学生の主人公。片付けは決まったパターンで行われており、何かを持ち出したり持ち出さなかったりすることはできないはずなのに、倉庫には何故か絵を梱包する箱が1つだけ残ってしまった。
箱しかないということは、絵のみが持ち出されているということ。それができたのは関係者…というか、画家本人しかいない。
老画家が絵を持ち出した理由がちょっと切なくて良い。

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