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作品情報

あらすじ

奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。(講談社文庫)

作品詳細情報

タイトル:
首無の如き祟るもの
ジャンル:
小説ミステリー・サスペンスミステリー・サスペンス(国内)
著者:
三津田信三
出版社:
講談社
掲載誌:
ファイルサイズ:
0.8MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2012-10-29 ]

本当は★★★★★★。
久しぶりにミステリらしいミステリを存分に堪能しました。

関東の奥多摩の奥深く媛首村(ひめかみむら)での神事で起こった事件。それを機に過去からの因縁に呪われたように発するさらなる事件。さて、その真相は。

「淡首様(あおくびさま)」という祟り神を祭り、「首無(くびなし)」という怪異を畏れる村で起こる殺人。横溝正史的な世界観のフレームでありながら、骨子は新本格という傑作。
『首無の如き祟るもの』というタイトルから、ミステリがお好きな方なら「ははぁーん、あのネタかな」と察するところはおありでしょうが、そう一筋縄にはいかないところが嬉しい。
一応、僕もセオリーに則っていろいろ考えるのですが、それではあれとあれが繋がらない。ご丁寧に作中でも探偵小説講義として、ひとつひとつの可能性を検証し潰していってくれるのが歯痒くもあり面白い。

しかし終盤、オセロの単純な一手によって、真っ黒だった盤面がパタパタと音を立てて、一面真っ白に裏返ってゆくような快感。やられました。

ホラーとミステリのバランスも絶妙ですが、おどろおどろしいムードが単なる雰囲気作りではなく、ミステリの肝に必然的にリンクしているのがいい。解釈としては怪奇的に思えるエンディングも、きちんと考えればロジカルであるのもすばらしい。

『宝石』『ロック』『ぷろふいる』や『江川蘭子』など、探偵小説好きにはわくわくするキーワードもいっぱい。雰囲気、伏線、トリック、どれをとっても抜群。
三津田信三のこのシリーズ。遅ればせながらいいものに出会いました。ドキドキしながら追っかけてみようと思います。

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