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大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

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作品情報

あらすじ

セーフティネットの狭間で置き去りにされた40歳以上は推定100万人! このままでは「老後破産」者が激増してしまう。ところが、どうすればいいのか、わからない。ハローワークを訪ねても同じ求人がグルグル回る「カラ求人」や、非現実的な「神様スペック」を求める企業が少なくない。いつの間にか時間が過ぎ去り、やがて家族ごと地域に埋没する―。ひきこもりが「長期化」「潜在化」する背景と、新たな取り組みを探った。(講談社現代新書)

作品詳細情報

タイトル:
大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち
ジャンル:
社会・政治・法律社会社会学
著者:
池上正樹
出版社:
講談社
掲載誌:
ファイルサイズ:
0.5MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-3-10 ]

「体裁は整っているように見えるのに、何か大事なものが欠けている」
この新書は、この一文から始まります。
私は何か日本社会の本質を描き出した一文だと思います。

ひきこもってしまう原因は、十人十色です。社会や組織から理不尽な仕打ちを受けて、
自分に存在価値を見つけられず、ひきこもってしまう。体調や精神に不調をきたして、
ひきこもってしまう。一概に、これが、ひきこもりになる原因とはいえません。

また引用すると、「周りの空気を読みすぎてしまうくらい心やさしい感性の持ち主だからこそ、ひきこもってしまうのだ」。
やさしい人が、ひきこもってしまうなんて、なんだか矛盾しています。
やさしい人だからこそ、社会で活躍してほしい。
しかし、本当にやさしい人は、今の社会では、この凄く生きにくい、これは真実だと思います。

少なくない人が日本社会や組織に違和感を感じていると思います。
異常な社会と言った方がいいかもしれません。
何が異常かは、うまく表現できませんが、冒頭の一文を考慮して表現すると、
日本社会は、ものすごく便利な社会ですが、人が生活をする上で極めて困難になっている。
普通は便利になると生活が快適になるはずですが、それは表面的な
便利さで、人が元気に幸福でいられる要素を奪っていっているように思えます。
ここ十数年でしょうか、もの凄い勢いで、社会が変化して、大事な何かを失ったのかもしれません。
その失ったものは、おそらく人が生きていく上で絶対に必要な
何かだと思います。共感、優しさ、助け合い、、、なかなか表現できません。

日本社会はどんどん便利な社会になっていますが、心に余裕がなく、競争が激烈で、
何でも成果を求められ、人と人が、助け合うことが、なかなか難しい社会になっています。

経済成長が明らかに行き詰って、労働人口が絶対的に減っているのに、
GDPを増やせと言っている時代です。1人当たりの労働生産性を上げれば、大丈夫!
個人にもっと付加価値をつけろ!、、、社会からの要請は、いつも現実とかけ離れています。
そのしわ寄せは、あらゆる所に及んでいます。

私は今は、組織人として働いていますが、いつクビになり、放り出されるかわかりません。
日本社会は一度、社会との結びつきが途切れると、復活するのが困難な社会です。
間違いなく、私は「大人のひきこもり予備軍」です。私の周囲には、ひきこもっている友人は、
結構います。どの友人も、優しくいい奴です。みんな一生懸命、働きたい、でも、ひきこもってしまう。
自分に、できる事といえば、相手の話に耳を傾けることぐらいです。

今は、利益を出せる人間とそうではない人間とに、社会が振り分けているような感じがします。
誰も好き好んで、ひきこもりになったりしません。
そうせざるを得ない理由があったからです(本書にも、具体的な事例が書かれています)。
その理由をしっかり受け止めてくれる機関や人は、なかなか存在しません。人は自信’がなくなると、
行動することが億劫になりますし、今の自分を客観的に振り返り、再度、行動するのは、かなり困難です。

嘆いても仕方ないですが、嘆かずにはいられない状況です。

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