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西洋医学が解明した「痛み」が治せる漢方

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作品情報

あらすじ

日本国内で出されている処方せん総数のうちで、漢方薬が占める割合はわずか2%程度である。その理由は「科学的根拠が不明確」というものだ。しかし、漢方薬も西洋薬と同じように科学的なエビデンスに基づいた処方が可能である。著者はそれを「サイエンス漢方処方」と名づけ、薬剤としての特性や有効性を現代薬理学に拠って解説する。また、本書では、多くの現代人の悩みである「痛み」に特化し、腰痛や頭痛、歯痛など、様々な痛みの症状別に処方を紹介する。【目次】はじめに/第1章 漢方薬の薬剤としての正統性/第2章 漢方薬と西洋薬は構造と作用が違う/第3章 「サイエンス漢方処方」とは何か/第4章 痛みと鎮痛薬の正体/第5章 漢方薬を使った痛み治療の実際/第6章 ここが知りたい漢方薬 Q&A/おわりに/主な参考文献/巻末資料 サイエンス漢方処方に賛同する医師リスト

作品詳細情報

タイトル:
西洋医学が解明した「痛み」が治せる漢方
ジャンル:
医学・薬学・福祉薬学
著者:
井齋偉矢
出版社:
集英社
掲載誌:
ファイルサイズ:
5MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-10-10 ]

『漢方というと,現代医学とはまったく異なる摩訶不思議な医術と思っている人も多いと思います。それはとりもなおさず,従来の漢方では,「陰陽五行説」に代表される東洋医学の難しい理論を,伝家の宝刀として振りかざしてきたからにほかなりません。』と言う切り口は、面白い。なんとなく、感じてる胡散臭さを、一気に攻めこむ。そして、対峙するのが「サイエンス漢方」と立場をはっきりさせる。
サイエンスになるためには、現代医学にのっとり、サイエンスになるためには、検証できなければならないし、再現性が必要であるとする。
「西洋薬と異なるのは、薬剤の形が少量の多成分の集合体であり、その多成分が一斉に、または時間差で体に作用することによって、体内の複雑で動的なシステムが応答する。
そして、痛みというのに対して、漢方薬がどう効くのかを説明している。
発痛物質(ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリン)は、神経の末端にある「痛み信号変換装置」であるポリモーダル受容器を刺激し、そこで生み出された痛み信号が、脊髄から大脳皮質に伝わり、痛みとして認識される。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、痛みを引き起こす物質を作り出すシクロオキシゲナーゼという酵素を抑え込む。炎症の最終段階をブロックして、痛みを和らげる。
急性の痛みには対応する。慢性の痛みは、違った治療法がいる。
鎮痛剤トラムセット、リリカを使って処方する。
身体の中で起こっている異常な状態を根底から正常に戻して行くことで、結果的に痛みが消える。

手術の後の腸閉塞対策には 大建中湯。
脳神経外科では、脳浮腫に、五苓散。
日本のヒットは、エキス剤である。エキス顆粒、細粒、カプセル、錠剤。
現在では、18社が製造している148処方が薬価収録されている。

大建中湯は、サンショの主成分サンショールがすぐさま血中に入る。ショウガの主成分ジンゲロールが、徐々に血中に入る。 人参は、腸管側から作用している。
「人参は入らない」と言っているが、人参が入るわけない。
人参の主成分が書かれていない。

少量の化合物(言葉の使い方がよくない)がたくさん集まると、明らかな薬効を発揮する。そのメカニズムを考えるほうが賢明である。
そこで、薬が効くのか?ということは、どういうことかを考察する。
一つ一つの成分を分析するのではなく、それがまとまって体に入った時に、応答としてどういうものが出てくるのか?と見ることが必要だという。
漢方薬は、平常状態への修復能力。自分の力で治しているんであって、漢方薬はその助けをしている。
身体のシステムの変調を病態と呼び、その病態をターゲットにしたのが漢方薬。
漢方薬は、炎症、微小循環障害、水分分布異常、熱産生障害に効果を発揮する。
4つの病態+心理的要因が深く関わっている。
漢方薬を西洋薬と同じサイエンスの土俵にあげる。
どうも言っていることが、自己矛盾してきているような気がする。
そして、西洋医学の考え方で、漢方薬を処方する。
なるほど、自己矛盾の本質がここにあるわけだ。
病態ー応答ーキモー病名 記しているが、どうも西洋医学の土俵には載っていない。
つまり、相変わらず 経験則の説明になっている。
ふーむ。サイエンスを語りながら、サイエンスになり得ていない現実が面白い。

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