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火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

読み放題
2019/7/1 0:00まで
価格:740(税抜)

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作品情報

あらすじ

かつて、江戸随一と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾。別名、「火喰鳥」――。しかし、五年前の火事が原因で、今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶」と揶揄される火消たちを率い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。

作品詳細情報

タイトル:
火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
ジャンル:
小説歴史・時代小説
著者:
今村翔吾
出版社:
祥伝社
掲載誌:
ファイルサイズ:
2.5MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2019-6-1 ]

時代小説というものは初めてでした。でも江戸の火消しと言えば、それだけでもうワクワクしてしまいます。作者はいいところに目を付けましたよね!(笑)そういえば映画「バックドラフト」もすごくよかったなぁと思いだしました。自らの命を懸けて人々を救う、自分たちの街を守る、そこに現実味のある様々なドラマが生まれてきます。

この話は、当然今のような最新機器のない江戸時代における火消し。日本は木造住宅ばかりでしたから、江戸のように超密集した地帯で一旦火事が発生すると、延焼を食い止めるのは並大抵のことではなかったはず。一層の過酷さの中、そこに生まれる人間ドラマ、そして江戸っ子ならではの粋な心意気、面白くないわけがない!

このシリーズの第1巻ということで、「羽州ぼろ鳶組」の主要メンバー一人ひとりの背景が丁寧に描かれ、主人公の頭、源吾にほだされていく様子が描かれています。源吾自身、かつては旗本に仕えていて「火喰鳥」と異名をとるほど人気で持てはやされたヒーローでしたが、あるトラウマを抱えて浪人となっています。そして彼自身の苦悩、一人の人間としての「炎」への恐怖・トラウマを抱えてしまった自分をどうにか克服しようとする心の中の葛藤を繊細に描いています。絶対的に強いリーダーではなく、悩み・苦しむリーダーというのはひとつのポイントかもしれません。それに加えて、剣の達人(新之助)、超人的な軽業師(彦弥)怪力の元相撲取り(寅次郎)、博識で風を読む天才(星十郎)、これらの超魅力的なキャラクターが源吾のもとの集結していく様子が描かれていますが、これがまたたまらない。男が男に惚れていく、この感覚、しびれるんですよねぇ。おそらくこのシリーズの人気は、これらの愛すべきメンバー達が、強敵と奮闘していくから非常に面白いんだと思うのですが、もうひとつ、この、男が同じ男を認めて惚れてついていく、というこの感覚、これが私をキュンとさせてしまうのです。

個人的な話ですが、私も長い社会人生活の中で、殺伐としたサラリーマン社会でもこういった粋で心意気のある先輩が何人かおられ(いまだに交流させていただいていますが)、一緒に無茶苦茶困難のプロジェクトをやっていく中で、あぁ、この人についていきたい!と思って、「自分をなんでも使ってください!」と言ったことが数回あります。人によってはそれが部活かもしれないし、何かの趣味の集団かもしれない。でも男は「あぁこの人なら自分はついていくぞ」と思わせてくれるような人に出会うと、自分を差し出してでもついていこうとするから、そのチームには強い団結心が生まれ、自分が持っている以上の力を発揮するんですよね。そういう感覚をこの小説の中に感じて、源吾に惹かれていくメンバー達に強い共感を覚えました。

この作者、まだ若い!しかも私と同じ、京都出身だし、現在滋賀県在住だとか。私も京都出身で、滋賀県に何年か住んでから、関東へ転勤になったため、この作者を応援したくなりました。同郷の若き才能、是非とも応援してあげたい、そんな気持ちです。

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