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作品情報
作品レビュー
[ 2018-4-26 ]
1980年代。
プロレスは、国民的娯楽であり大衆のスポーツだった。
東洋の巨人・ジャイアント馬場。
燃える闘魂・アントニオ猪木。
プロレスを全く見ない人でも、プロレス界のトップ2人を知らない人はいなかった。
その2人が、アスリートとして、社長としての危機を迎えるところから1980年代はスタートする。
栄光と挫折。成功と失敗を繰り返しながら、2人は生き抜いていく。
トップにしがみつく執念。
慎重を期した後継者選び。
避けることのできない老いとの戦い。
やがてプロレスはテレビでの大衆娯楽から、東京ドーム興行を頂点にしたライブ中心の文化になっていく。
その文化を支えたのは、1980年代にテレビで2人の栄枯盛衰を見続けた当時の少年達。
1990年代。テレビで見られなくなったプロレスをかつての少年達が給料を注ぎ込んでマニア化していく。
革命戦士・長州力。
風雲昇り龍・天龍源一郎。
新格闘王・前田日明。
涙のカリスマ・大仁田厚。
活字になっている貴重な証言をまとめあげた本書は、プロレスという稀有な文化の貴重な集大成でもある。
