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帝王の誤算 小説 世界最大の広告代理店を創った男

鷹匠裕
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作品情報

あらすじ

日本最大の広告代理店「連広」の常務に就任した城田毅は、その存在感を示すべく、さまざまな事業の指揮をとる。各業界のトップ企業の広告独占、広告第二位「弘朋社」への圧力など、手段を選ばず強行した。一方、過労死した連広社員の妻だった真美は、「思いやり雇用」制度によって連広に入社し、城田の秘書となった。真美は「この会社に夫は殺されたのだ」と憎悪の心を持って、夫の死の真相解明に乗り出す。しかし城田の間近で働くうち、やがて彼の魅力にも惹かれていく。城田は「帝王」として君臨し、やがて社長に就任するが、後継者として育てた腹心の裏切りに直面する・・・・・・。

作品詳細情報

タイトル:
帝王の誤算 小説 世界最大の広告代理店を創った男
ジャンル:
小説経済・社会小説
著者:
鷹匠裕
出版社:
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌:
ファイルサイズ:
1.8MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-11-1 ]

いかにもエンタメ小説のタイトルであるが、中身は小説
ゆえ脚色はあるが、そのベースのほとんどは著者自身が
博報堂の社員だっただけに業界に明るく、周辺取材も
丹念に行っており、リアリティに富んでいる。
これをノンフィクションでやれば物議を醸し、
帯には「電通の黒歴史を暴露!」になってただろう。

さて本書。
主役は日本最大の広告代理店「連広」(電通)の城田毅
(成田豊)。花形部門の新聞媒体部を歩き、営業統括の
常務取締役に就任。様々な事業の陣頭指揮をとる。
各業界のトップ企業の広告扱い独占、業界2位「弘朋社」(博報堂)の蹴落としなど、時にはブラック人脈をも使い
権謀術数を用いて辣腕を振るう。満を持して社長に昇進。都知事選への介入、日韓W杯共同開催の実現、トヨタ
プリウス開発サポート、不祥事隠蔽、腹心の裏切り。
電通 中興の祖 吉田秀雄の鬼十則を胸に刻み、
長年“帝王”と君臨した広告マンが築いた栄光の時代と、
そこに隠された闇…。

「立場によって見える景色は異なる」と言われる。
読みながら頭を行き来したのはこの言葉。
これまで多くの広告に関する評論・小説を読んできた。
その中で語られるのは「電通による情報操作」であり、
「電通暗躍説」である。
一方、同じ電通でもクリエイティブ畑の人が描く世界は
アイデアをカタチにしていく苦悶であり発想術である。
「使命」と「役割」。同じ会社であっても、方やヌエ的
存在を漂わし、方やクライアントの度重なる指示変更に
右往左往しながら、如何ともしがたい納品日やプレゼン
に向け、リスケを繰り返し着地を目指し奮闘する広告
マンの姿がある。

本書を読み終えた読者の中には「広告代理店って一体
何者?」という疑問を抱く人も少なくないはず。
同じ業界に身を置いてる者として言えるのは、
結局「何でも屋」「段取屋」だということ。
販促業務を主として請負ながら、会社の総務部で扱う
ような庶務雑務であってもクライアントからの注文で
あれば、「はい、喜んで!」と何でも受ける。
電通は通信社業務を分離し、広告代理店一本の専業に
なって以来、中川淳一郎の言葉を借りれば、電通マンは
「モーレツサラリーマンの社畜」であり続けた。
昨今の「働き方改革」も、広告業界においては
どこ吹く風であるのは、電通があれだけ働くだもん…
というのが、30年有余広告業界に身を置いてる者としての
偽らざる思いだ。暗躍なんかではなく、巨大な黒子で
あるのだ。