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サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

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作品情報

あらすじ

築地市場から密漁団まで、決死の潜入ルポ!

 アワビもウナギもカニも、日本人の口にしている大多数が実は密漁品であり、その密漁ビジネスは、暴力団の巨大な資金源となっている。その実態を突き止めるため、築地市場への潜入労働をはじめ、北海道から九州、台湾、香港まで、著者は突撃取材を敢行する。豊洲市場がスタートするいま、日本の食品業界最大のタブーに迫る衝撃のルポである。
〈密漁を求めて全国を、時に海外を回り、結果、2013年から丸5年取材することになってしまった。公然の秘密とされながら、これまでその詳細が報道されたことはほとんどなく、取材はまるでアドベンチャー・ツアーだった。
 ライター仕事の醍醐味は人外魔境に突っ込み、目の前に広がる光景を切り取ってくることにある。そんな場所が生活のごく身近に、ほぼ手つかずの状態で残っていたのだ。加えて我々は毎日、そこから送られてくる海の幸を食べて暮らしている。暴力団はマスコミがいうほど闇ではないが、暴力団と我々の懸隔を架橋するものが海産物だとは思わなかった。
 ようこそ、21世紀の日本に残る最後の秘境へ――。〉(「はじめに」より)

作品詳細情報

タイトル:
サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~
ジャンル:
小説経済・社会小説
著者:
鈴木智彦
出版社:
小学館
掲載誌:
ファイルサイズ:
2.6MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-12-17 ]

さすが話題になるだけあって、強烈なインパクトの一冊。漁業というものに対する見方が変わってしまいそうだ。

何も知らず「いただきまーす」と食べていた魚の背後に、これほど黒々とした闇があったとは。しかもそれがほとんど公然としたもので、知らない関係者などいないと断言されていることが最も衝撃的だった。あれがうまいとか好きだとか、安いだの高いだの、好きなことを言いながら、一方で「資源保護」と言われればウンウンそうだよねとうなずく「普通の消費者」は、この実態をどう考えればいいのか。

最初の方の、アワビやナマコについては、へぇ~、そんなカラクリがある(あった)の!と驚きつつも、まだまだ気楽に読んでいたのだ。自分は食べないし、関係ないもんね、と。ウーンと唸ってしまったのが、後の方のカニとウナギ。いや、たまにしか食べないんだけど、それだけにご馳走感が大きいわけで、でも、これまで食べてきたののおそらく半分以上は密漁品だったんだろう。

取り締まる側も漁業者も流通から小売り関係者も研究者も、皆知っていて、でもどうにもできない底知れない闇。法規制を強めても、必ず抜け道が作られる。第一、本当に密漁や密輸を完璧に閉め出したとしたら、一体魚一匹にいくらの値段がつくことになるのか。「食べない」という選択を私たちはできるんだろうか。考え込んでしまう。

ヤクザや香港マフィアがからんだ密漁・密輸の実態の他にも、著者が潜入取材した築地市場の有様や、銚子港の荒々しい来歴など、驚くべき話がいろいろ出てくる。著者はヤクザ取材が長いそうだが、腹を据えて書かれただろうことがひしひしと伝わってくる。ただ私には、著者の文章にはちょっとひっかかる感じがある。ことの性質上、詳細を書けずにぼかしてあるところも多いことは重々わかっていて言うのだが、前後関係がよくわからなかったり、すっきり腑に落ちない箇所が結構あった。元週刊誌記者らしい読みやすい文章でもあり、他にそういう意見を聞かないので、ごく個人的な感覚かもしれないが。

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