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作品情報

あらすじ

住宅地の高台に建つA女学院――クリイム色の壁に赤い屋根の建物があって、その下に小さな部屋が出来ていた。屋根裏と云った方がいいそこがニシ・アズマ女史のお気に入りの場所だった。ちっぽけな窓から遠くの海を眺め、時には絵を描いたりもしたが、じつは誰にも妨げられずに午睡ができるからだった。だが、好事魔多し。そんな彼女の愉しみを破るような事件が相次ぐ。そしてニシ先生が太い赤縁のロイド眼鏡を掛けると、名探偵に変身するのだ。飄飄とした筆致が光る短編の名手の連作推理。/【収録作】「指輪」/「眼鏡」/「黒いハンカチ」/「蛇」/「十二号」/「靴」/「スクェア・ダンス」/「赤い自転車」/「手袋」/「シルク・ハット」/「時計」/「犬」/あとがき/解説=新保博久

作品詳細情報

タイトル:
黒いハンカチ
ジャンル:
小説ミステリー・サスペンスミステリー・サスペンス(国内)
著者:
小沼丹
出版社:
東京創元社
掲載誌:
ファイルサイズ:
1.2MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-7-27 ]

昭和32年4月から33年3月まで、雑誌「新婦人」に読み切り連載という形で発表された作品です。

主人公はA女学院のニシ・アズマ先生。女学院が舞台になったり、登場人物たちがカタカナ表記の名前で紹介されていたりして、昭和の日本というよりは、ちょっぴりモダンな異国の雰囲気を醸し出しているようでした。
女性が主人公の探偵ものって、この時代あまりなかったんじゃないかなって思ったんですけど、どうなのでしょうか。仕事を持つ女性が増えてきたとはいえ、まだまだ女性は家を守るのが一番の仕事であり、賢明なる家庭婦人になることを求められていたのではないのかと。
そんな中にひょっこり現れたニシ・アズマ。鋭い観察眼と明晰な頭脳であれよあれよという間に、謎を解いてしまいます。
尖ったところもなく、毒を吐くこともなく、人間嫌いというわけでもなく……現代では、お目にかかることがなくなったと言ってもいいほどの、癖のない身近な存在の女性です。そんな彼女はとても好印象。万人に好かれるタイプだと思います。ニシ・アズマの謎解きを興味津々で聞くお友達の姿が「新婦人」の読者である女性たちに重なりました。とても人気がある連載作品だったんじゃないでしょうか。
謎も日常的なものから、殺人事件まで季節をぐるりと巡りながら起こります。殺人事件もグロテスクな表現などはなく、ご婦人方が読まれても後味の悪さが残らなかったのではと思います。スマートでそして分かりやすい。スピード感のある謎解きは、今読んでも全然古臭さを感じません。特に「日常の謎」が好きな方にはおすすめしたい作品です。

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