ブックパス

ページの移動

キャンセル

OK

キーワード

セーフサーチ

成人向けコンテンツの制限

並べ替え

価格

円 〜

条件追加

カテゴリー

ビジネス

趣味・実用

小説

雑誌

コミック

女性コミック

男性コミック

ラノベ

三木卓
(28)

ブックコイン・WALLETポイント

0(今月中に0コイン失効 0

作品情報

あらすじ

1959年、〈ぼく〉は詩の同人誌で〈K〉と出会った。ふたりは結婚し、一児をなしたが、詩人としてのプライドが強すぎた〈K〉の言動は常軌を逸しはじめ、〈ぼく〉は困惑する。ふたりの生活は、すれ違い、やがて別居へと至る……。ただ、この奇妙な生活にも、「夫婦愛」は紛れもなく存在していた!

作品詳細情報

タイトル:
ジャンル:
小説国内小説一般
著者:
三木卓
出版社:
講談社
掲載誌:
ファイルサイズ:
0.1MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2014-2-24 ]

私小説なのにこんなに面白くて良いのかって思うほど面白かった。
面白いって言葉が適切なのか自信はないけれど。
他人の夫婦、余所様の家庭を覗き見してる感じで。
我ながら悪趣味だな。

詩人で作家の三木卓氏がやはり詩人だった妻“K”の事を赤裸々につづった本書。
この妻の悪妻っぷりがすごい。思わず笑っちゃう。
お風呂を沸かしてくれと頼んだだけで怒って家出しちゃうし、結婚後初めての夫の給料は全部自分で使っちゃうし。
挙句の果てにアパートを借りて夫をそこへ追い出す。
夫が病気で入院しても自宅には戻ってくるなとなんと冷たいお言葉。

でも、そんな妻を三木氏は最後まで好きだったんだろうな。
わがまま放題で冷たい仕打ちをされたにも関わらず、妻の闘病生活を支えているし、時に妻のために涙する。
東北のお嬢様育ちの妻の都会での寂寥感を理解し、死後は妻のために遺稿集も出版する。
本当にKは幸せ者だよ。

でも天国でKは何と言ってるだろう。
勝手に小説に私の事を書いてってきっと憤慨してるだろうな。
遺稿集にしても、絶対「ありがとう」なんて言わないんだろうな。
そんな妻だもの。
そんな妻が唯一の伴侶と言える三木氏、いいわぁ。
こんな素敵な私小説をありがとう。

同じ著者の作品