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作品情報

あらすじ

娘を残虐に殺された小説家の山野辺は苦しみのなかにいた。著名人であるが故にマスコミからの心無い取材に晒され、さらに犯人とされていた男・本城が第一審で無罪になったのだ。しかし、山野辺は彼が犯人であることを「知っていた」。 彼はサイコパスと呼ばれる反社会的人格者で、 自分が犯人である証拠を、山野辺宛てに送ってきていたのだった――。控訴の猶予期間は二週間。山野辺とその妻、美樹は一時的に自由の身になった本城を探し、動き始める。そこに千葉という男が現れ「本城の居場所を知っている」と言う。 山野辺夫妻は半信半疑ながらも、この妙な男と行動を共にすることにする。山野辺夫妻・千葉チーム対サイコパス本城の勝負の行方は?今回、千葉が「担当している」のは誰なのか? そして調査の結果は?

作品詳細情報

タイトル:
死神の浮力
ジャンル:
小説国内小説一般
著者:
伊坂幸太郎
出版社:
文藝春秋
掲載誌:
ファイルサイズ:
2.6MB
配信方式:
ストリーミング、ダウンロード

作品レビュー

[ 2018-6-30 ]

『いつか僕たちは死ぬ。これはもう逃げようのない「絶対」の決まりだ』

人間を1週間調査し、死か見送りかを判断する死神、千葉。今回の調査対象は、良心のないサイコパス本城に娘を奪われた山野辺夫妻。彼らは本城への復讐を画策するが…

死について考えさせられた作品。前作以上に、死神千葉の、ちょっと的外れな言動にクスリとしてしまった(笑)今作は復讐や人間の避けられない死がテーマなだけに、前作より格段に重苦しいものの、その分千葉の率直な言動がそれを和らげてくれた印象も強かった(これが死神の浮力なのかっ!?)

病に侵され、死んでしまった山野辺の父の、自由奔放な生き方は、最初は「なんだこの人」と思ったけど、最後は強い父親だと思いました…
死という絶望が迫っていながら、誰もが避けられない死を、誰よりも直視して、誰よりも怯えていながら、誰よりも"死"というものを子供に教えようとした…
父親の『俺が弱っていくことに、あたふたしないでくれ』『死んだ時が、俺の寿命だよ。俺はちゃんと、寿命通りに生きるから』って台詞が印象深かった。
そして肝心の復讐の結末ですが、途中まで紆余曲折あったのに、意外とあっさり…

参考文献のあとに、作者が『作中で主人公たちが死についての言葉を交わし、様々な意見を口にしますが、僕自身は死のことについて何もわからず、ただ恐ろしくて仕方がなく、偉そうなことは何も言えません。』と言ってます。
こんな作品を生み出した張本人が何を言うんだ!と面白おかしく感じつつ、人間皆そんなもんだろうなぁ…と思いました。

死について考えさせられる作品だったけど、死に対して私たちは無力だなぁと感じさせられました。(別段悲観するわけではなく、死が『逃げようのない「絶対」の決まり』であることを再認識したという意味で)

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