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機龍警察 未亡旅団

(188)
価格:1,710(税抜)

作品レビュー

[ 2014-11-19 ]

もうスゴイ、圧倒的、言葉がない、かくて機龍警察シリーズと月村了衛氏は自分の中で神となった。

今作について何か語ろうとする時、何から手をつけていいのか?様々な出来事が乱立し、無駄は一切なくて、それぞれに濃密なる意味とカタルシスがあり、過去作品との繋がり、キャラクターが交わることにより発生する彼らの内省の変化…敵味方合わせて膨大すぎるのだ!それなのに苦もなく読ませる筆力、神と言わざるをえない。

それでも特に己に残った部分は、由紀谷警部補とカティアの邂逅、そして第2章「取調べ」だった。

由紀谷警部補はシリーズを通して特に印象深い、笑顔の優しいイケメンらしいし、時折覗かせる闇も、彼の警官魂の熱さと、壊れやすくて儚げ感も、読者の心を鷲掴みにしてきた。今作では冒頭から、彼とテロリストである少女カティアの出会いが描かれる。もうこの先の予感だけで心震えた。

女だけのテロ集団「黒い未亡人」過去最強の敵である、その尖兵であるカティアと由紀谷が正面からぶつかる「取調べ」シーンはシリーズの中でも例がないシーンであり、由紀谷、カティア双方の心の叫び、慟哭、咆哮が切り刻みあって、少女テロリストと警官、あまりに違いすぎる二人の融和が描かれる。息詰まる展開の果てにとうとう重要情報の引き出しに成功するものの、さらに重大な事実が暴かれて…とクライマックスとなる。こういう繋ぎも含めてほとほと上手い。

最後の章はいつも通りのアクション、スリル&サスペンスシーンで安心感のある面白さ。見えざる「敵」の正体もやや浮き彫りになりつつあった。

総じて語りたいことたくさんありすぎる!キーワードだけでもあげておくことにする。

由紀谷とカティアの二重写しのように描かれる、シーラと○○の出会い、そして日菜子との関連、
鬼子母神、
「取調べ」でユーリが由紀谷にかけた言葉「自分自身を信じろ」、
決死の作戦に就くこととなったカティアにライザがかけた言葉「おまえは私より強い」、
すっかり癒し系なカンジの姿警部と缶コーヒー、
最強の敵「黒い未亡人」とのガチ対決「姿vs風の妻ファティマ、ライザvs剣の妻ジナイーダ」、
城木警視の心象変化とっても危険な兆しが見える、
母を亡くした子、母に捨てられた子、
新キャラ桂女史ステキだわ~

そして何よりチェチェン紛争、これは事実なのである。

ラストはカティアから由紀谷への手紙で締めくくられる、滂沱の涙必至であり、最高の読後感であった。

まだあった!馬面の曽我部警視、公安外事第3課長けっこういい奴じゃない?今回出番多くて沖津を食ってたような?よいキャラなので今後の活躍に期待である。

[ 2014-05-16 ]

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[ 2017-08-27 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2018-05-16 ]

機龍警察シリーズ第四弾はこれまでの作風からまたちょっと変えてきた。今回は突撃要員ではなく由起谷・城木が主役。作者の月村さんは特に由起谷がお気に入りなんだろうなというのが伝わってくる(実際、次作の短編集でもフューチャーされている)。今回は戦場で常に犠牲となる女性と子供からなるテロ組織が空いて。自分たちの身を守るための自衛組織がいつの間にかテロ組織に変質していく恐ろしさが書かれている。またそんな組織に物心つくころから身を寄せる少女シーラの心情も上手く描かれている。そのシーラと由起谷との取調室でのやり取りがこれまでの龍機兵との動的活躍とは対照的な静的緊張感に溢れた良作。由起谷は幼いころからテロ組織で育った少女を変心させることが出来るのか。シーラと“死神”ライザの一瞬の邂逅も後々意味を持ってくるあたり良く練られている。そして日本に上陸したテロ組織「黒い未亡人」の目的とは。これまでどちらかというと宮近より好感の持てた城木の身近にまで<敵>の魔手が近づいていて彼の気持ちの揺らぎも伝わってきて、ますます次作が楽しみである。

[ 2014-03-02 ]

絶望的なまでに悪趣味な設定なんだけど、その悪趣味さはまさしく人間社会の悲劇そのものを体現してて、読み始めは毎度すごく嫌な気分になる。ただ、この恐ろしい世界はほんとわずかに垣間見える希望を描くためにあるっていうことが終盤で僕ら読者は気づき始めて、そこでジーンとさせるのがうまいんですなこの作者は。今作はシリーズの中でも一番その絶望の底が深い作品のように思う。その分だけ希望がより輝いて見える。

[ 2014-04-07 ]

すごい作品だ。毎回思う。圧倒的な戦闘シーンはむしろ副菜で、今回の主菜のテーマの深さはとても1文では語れない多重構造とでも言おうか。でも結局は「母」ということなのかな。いやはや、いったい今後の展開がどういうものになるのか想像も付かない。ただ、読み続けるのみである。

[ 2015-02-16 ]

堂々のこのミス第5位。
連作にも関わらず、しかも4冊目なのにこの評価!凄いんじゃない?
ドラグーンに乗る搭乗員を順番に紹介するシリーズは終わってどうするのか、と思っていたら自爆をものともしない最強テロ集団「黒い未亡人」が登場。
女だけの戦闘集団、しかも自爆させるのは少年兵(少女)と言う日本の常識では有り得ない、しかし世界の潮流の中で見れば現実に有りうる組織。
これに立ち向かう日本警察、如何に近未来の設定とはいえ描写は難しいだろうな~との危惧をものともしない作者の筆力。
少年兵と戦う搭乗員と整備主任の苦悩が描写されるが特にしつこくもなくサラッと流す。
特捜と外三、神奈川県警、警視庁、と登場部署はやたら多いが最初の登場人物一覧表に戻ることなくスラスラ読める。
なんでかな~と思ったら外三の曽我部さんの如く人物描写・造形が上手いから。馬面が浮かんでくるもんね。突然登場した桂女子も然り、重要人物はチャンと印象に残る。
一方どうでもいい人はホントにどうでもいい役割しか与えられていない。上手いよな~、勿論計算づくなんだろうけど。
アクションシーンは相変わらず素晴らしい。初回は顔見世、2回目は1対1の格闘戦をたっぷり、ラストはビル内での機甲兵装同士の格闘戦、これが凄い。
非常階段の入り口を爆破し廊下を破壊し壁に激突しながら身長3メートルのロボットが暴れまわる。う~ん、見たい!
アクションシーンをたっぷり見せて最後に届くカティアの手紙。ひらがなだけの文章が却ってグッとくる、もう泣ける、泣ける!
「敵」の正体はおぼろげなまま、まだまだ続きそうだけど次回作はどうするんでしょう、敵を強大化するだけだとドラゴンボールになってしまうし。
でもきっと月村さんは、いい意味で期待を裏切ってくれるでしょう、期待度120%です。

[ 2015-01-13 ]

シリーズ第4弾です!

第1~3作目までは、
龍機兵の3人のパイロットについて、
それぞれ一人ずつ、物語の軸に据え、
各人の、暗ぃ過去を織り交ぜながら、
警視庁特捜部(架空)での任務が、
写実的(風)に描かれていましたが…、

本作では、特捜部の捜査・運営側の、
由起谷主任と城木理事官を軸に据え、
チェチェンから潜入した、哀しき、
女性だけの自爆テロ集団との攻防を、
家族と悲哀の交錯した物語で描く…、
といぅ、よりハードなお話ですが…、

安定感のある設定と作風も相まって、
作品の世界観にもグッと引き込まれ、
また、考えさせられる部分もあって、
エンターテインメント小説としては、
抜群に面白かったです!!

多くの伏線と、一縷の救いを持って
終幕した、今後の展開に期待です!!

本シリーズは、
『パトレイバー』ハードボイルド版、
のよぅな設定であり、作品ですが…、

本作では、
本来の主役である「龍機兵」が、
脇役的な立ち位置となっており、
その点からも、
『パトレイバー』の劇場版第2作と、
よく似た雰囲気もあったかも…。

食わず嫌ぃで未読の方は、ぜひ…!!

[ 2014-03-13 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2019-07-03 ]

シリーズ第四弾。実はシリーズ第3弾が、手元になくて、飛ばして読んだ。今回はチェチェンの自爆テロ集団の話だ。余りに日本人にとっては遠いと思われる話ではあるが、チェチェンの実態が、この作品の中で描かれている通りであれば、余りにも悲しい。そしてロシアの実態も。機龍警察の3人が主ではありながら、今回は、このチェチェンのテロ集団『黒い未亡人』のリーダーのシーラ・ヴァヴィロワとカティア・イヴァレワが大きな意味を持つというか主人公的扱いだ。スケールが大きく、そしてまた近未来的作品ではありながら、日本でチェチェンの自爆テロが発生すると言う余りあり得ない的な物語だ。

[ 2017-12-23 ]

テロ組織『黒い未亡人』との戦いと由紀谷、城木に焦点が当てられた物語。今作からは突入要員の3人が中心になることはないが、前作で過去を知っている分、各言動により深みが増して見えて面白い。また、1作目から話題に上がっていた「敵」の正体が徐々に明らかになっていく。外部からの敵と機甲兵装で戦いつつ、内部の敵と政治的に争う構造は複雑ながらも読みごたえがあり、飽きさせない。

[ 2016-05-01 ]

チェチェンのテロリストとの戦いを描いた一作。

毎回誰かの不幸な過去を感傷的に感情たっぷりに描くことで物語を進めてきたこのシリーズ。今回は誰かと思ったら、敵であるテロリストの少女と、捜査員の青年だった。

テーマは「母」。
母との確執や悲しい思い出のオンパレードである。
突然の恋愛ネタにはびっくりしたけれども。
ただまあ、今回は現在の軸の動きが中心で描かれたので前回より☆はひとつプラス。

メロドラマに傾きがちな登場人物の中で、現実的でシニカルに描かれる姿警部の存在にほっとする。
この後のシリーズ展開はどうなるのか。

[ 2015-05-05 ]

ますます絶好調の機龍警察。
テロとの戦いが熾烈を極めます。
いずれ日本も標的になる日が来るかもしれません。
世界的なスケールを持つ、近未来警察小説です。
ストーリーの巧みさ、先が読めない展開、シリーズを貫くいくつかの謎が、読むものを飽きさせません。
今後も目が離せません。

[ 2014-05-17 ]

第4弾。前の3冊が龍機兵搭乗員の3人を順にクローズアップしてきて、今回は特捜部のイイ男達に迫っちゃう〜!の巻。
城木理事官の家族や自分の信念に幾重にも悩む姿、由起谷警部補の熱くて壊れそうで優しい心、何て魅力的!

『母(の役割を担う、装う人)』の存在が、『子(の位置にいる人)』に与えるプラスとマイナス。
人の置かれた立場が、相手に与える力の作用を、ねじ曲げてしまうこと。
そんな事も考えさせられたり。

それと、龍機兵のデザイン、誰か描いてるかなあ。脳内では士郎正宗イメージして読んでますが、そっちもワクワク妄想。

[ 2014-04-24 ]

今回は城木…いや由起谷巻か。城木巻はまだこの後っぽいな。
少年兵はしんどいなあ。エインセル…最小化、バックワーダーってのはなかなかロマンを感じるけど、少年兵って考えるとしんどい。
シーラさんはよくわからんけど日菜子さんも私にはよくわからんよ。白黒極端な人はどっちにせよ苦手だ。
しかし姿さんはすっかり缶コーヒーキャラだな。周囲からも、調子がいいかどうかさえ缶コーヒーで判断されてて、なんなんだもう。宣伝部長なの?公式マスコットなの?

[ 2019-02-22 ]

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[ 2014-03-05 ]

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[ 2014-06-26 ]

#読了。機龍警察シリーズ第4弾。女性だけで構成されるチェチェンのテロ組織「黒い未亡人」が、日本でテロを。幼いテロリストに遭遇した由起谷主任、家族が関係する城木理事官を軸に話は進められる。家族、またはそれに近い愛憎がテーマになるが、最後は未来を感じさせる結末でよかった。

[ 2017-01-24 ]

機龍警察は鉄板なのである。
作中の一行一行がいい大人の胸を
ドキドキワクワクで一杯にしてしまう。

ここまで完成度の高いシリーズは他にありません
号を追うほどに濃密で狡猾で泥だらけな物語が面白さを加速する。

日本中の男性諸氏に読んでもらいたいです。


機龍警察は鉄板です

[ 2018-05-03 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2014-02-09 ]

機龍警察シリーズ中、現時点で最も濃密だ。
人物それぞれの過去、業を積み上げ、抱える想い、苦悩をずしりと伝えてくる。
アクションシーンの迫力、かっこよさも相変わらずで、精緻に作り込まれた「世界」に思い切り浸った。
やっぱりこのシリーズ、いい。

[ 2014-12-10 ]

期待の新作

 3人の女性戦士が率いるテロ集団。迎え撃つは特捜。初戦は引き分け。エース・姿、死神・ラードナーすら寄せ付けない最強の敵に加え、日本警察内部の敵が動きだす。

 戦闘シーンも迫力だし、登場人物それぞれを軸としたドラマも平行して進んでいく。素晴らしい。まったく飽きる暇もない。

 そして残り1/3 からの最終決戦は、平行ドラマの頂点で開戦される。いったん休憩してから一気読みが似つかわしい。いやぁ、シリーズ最強かもしれない。

 最終戦は少しあっけなく期待通りとは言えないものの、それぞれのドラマの結末がバツグンのキレを魅せる。いやぁ、楽しかった。

[ 2015-10-25 ]

分厚いなぁ、と思いつつ止まらなかった今回も。
今回は由起谷さんと城木さんがキーパーソンでした。由起谷さんかっこよろす。

この本読むたびに、未来のことながら間近に起こること、のように思える。そして世界のどこかでは実際すでに起きていることでもあること。

子供のテロリストも本当に世界中にたくさんいる事実。そしてそんな子たちと対峙しなければならなくなった日本警察。そんな時にどう向き合うか、という姿を3人の機龍兵の搭乗員3人がそれぞれ見せてくれます。ライザの慟哭がその残酷さを物語っているとおもいます。

次は短編集。楽しみだ。

[ 2019-05-25 ]

テロと警察と戦闘マシーンと権力闘争を書きながらラスト1ページの手紙に人間を書いている。これだけ救われない話だからこそ、最後に泣けた。機龍警察シリーズ止まらない。

[ 2014-03-09 ]

シリーズ第4作。チェチェンからやってきたテロリスト集団「黒い未亡人」との激闘。
特に第二章「取り調べ」がいい。そしてエンディングが泣かせます。

[ 2014-07-07 ]

チェチェン紛争で家族を失った女性のテロ組織、黒い未亡人を題材にした警察小説(て言っていいのかな? SFの要素も多し)。

いやぁ、面白かった。今年読んだ本で1番かも。評価★六個にしたいくらい。

[ 2014-11-23 ]

シリーズ4作目。
チェチェン紛争で家族を失った女性で組織されたテロ集団『黒い未亡人』が日本に潜入。未成年が搭乗した機甲兵装の自爆テロという手口に警察は戦慄する。
テロリストの少女と出会った由起谷主任、家族に疑念を抱く城木理事官、テロリストとはいえ子供を殺すことに動揺する突入要員たち…特捜部のメンバーそれぞれの思いが細やかに伝わってくるし、なによりも女たちがテロ組織に身を投じるにいたった背景があまりにも哀しい。
鬼子母神と慈愛の聖母を対比させすぎるのがちょっと気になったが、一気読みだった。前作『〜暗黒市場』でちょっとテンション下がったかと思ったけど、このシリーズはやはり素晴らしい。

[ 2014-05-28 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2015-02-27 ]

私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない

2015.2.26読了

これは、オタクっぽいSF、と思って読まないでいると損するね。面白いです。

ともすれば、まさに作りごとっぽくなってしまう内容を臨場感溢れるように、そして、この小説に許される限り書き込んでいてもあまり読み難くならない、とてもすばらしい書き手による小説。

それでも何かを言えば、内容がとても重いものなので、テロリスト側あるいは対応側のどちらかに絞って、さらに深く書かれたものも読んでみたかったかも知れない。
けっして、いくつかを盛り込むことが面白い物語になる訳でもないと思うのです。

[ 2016-04-06 ]

機龍警察第4弾 警視庁特捜部の主要メンバーすべてが主人公となる。
第一作機龍警察登場、第二作ラードナー警部、第三作オズノフ警部と順を追ってきて、遂に第四作目では姿警部の過去が明かされると思いきや....

特捜部捜査班、理事官、そして与党の副幹事長、おなじみの公安外事警察まで総動員して対決する敵は、チェチェンのテロリスト集団「黒い未亡人」。
ソチ・オリンピック開催の際に、世界中に名を馳せた黒い未亡人が、日本に潜入した。

自らが死ぬことをまったく厭わず、極めて冷静に自爆攻撃を繰り返すテロリストは、国内のソフトターゲットに大規模な攻撃を仕掛ける。
機甲兵装をもって自爆攻撃を仕掛ける相手に対峙するのは、警視庁特捜部「機龍警察」。「黒い未亡人」と国内警察の総力を挙げての戦い。さらに、そこに日本警察の暗部と政治家の思惑が重なり.....
こんなに多くの要素を詰め込みながら、冗長なところはなく、テンポよく物語は進展し、しかも物語は一本の筋の上を辿る。
そして、今回の事案も特捜部員はじめ警察の努力の甲斐あり、なんとか解決する。
しかも、次作への伏線を残したまま。

これは、やはり作者の力量がすごいとしか言いようがない。機龍警察に魅入られた以上、本書を読み逃すことはできない。

[ 2014-05-23 ]

一面の見方であり、誤謬もあろうが、なまじっかな解説書よりも、国際紛争・チェチェン問題の何たるかが、ぐいぐいと頭の中に押し入ってくる。
参考文献を読みたくなるミステリは珍しい。7.75

[ 2014-02-01 ]

シリーズ第4弾。今回の敵は女性メンバーのみで構成されたテロ組織”黒い未亡人”。苛烈な世界情勢や組織内の軋轢、個人の葛藤を盛り込みつつ、ラストは大迫力のアクションシーン。このシリーズは巻を追うごとに面白さを増しているね。

[ 2019-07-16 ]

チェチェン紛争で家族を失った女たちだけのテロ組織『黒い未亡人』がゴールデンウィークを控える日本に潜入した。特捜部は公安部と合同で捜査に当たるものの、未成年の少女兵さえ自爆テロを躊躇うことなく、人々を容赦なく巻き込み殺してゆく彼女達の戦法に圧倒されて被害は広がる。
彼女たちの最終目的は、日本のどこにある――?

事件のさなか、特捜部の城木理事官は政治家となった実兄・宗方亮太郎にある疑念を抱き、その過去を探る。また、捜査班の由起谷主任は六本木でひとりの外国人少女を半グレ集団から助けた。
それらの関係が、政府と警察、ふたつの組織を大きく揺るがす奇縁となることとも知らずに。

燃えるように胸が痛む。胸の中の赤い釘が――。

終わらない内戦にすべてを奪われてゆく女たちは、なにを憎み、なにを赦すのか。強制された自爆はみずから選んで死にゆく自爆に変わり、けれどその先に天国などありはしない。誰も死なせたくないのに、みんな殺されてゆく。みんな死んでゆく。間違っている。わかっているけれど、後戻りなど、もはやできるはずもない。
実在のテロ組織『黒い未亡人』を通してストーリーは膨らむ。決して日本人は理解できないであろう複雑な内戦の悲劇と、翻弄された女たちの母性と愛憎を描くシリーズ第4弾。

これだけ一般人と警察官がガンガン死ぬ小説も他にない感じで、そこが容赦なくって好きなところなんだけど。時々くじけます。

今作は城木理事官と由起谷主任の過去に焦点が当たる。そうして徐々に敵の正体が垣間見えてくる章でもある。沖津警視長にちょっと引っかかることろがあったんだけどどうだろう?

[ 2014-05-28 ]

機龍警察シリーズの第4弾です。
今回は、チェチェン人の女性からなるテロ組織「黒い未亡人」と特捜部の戦いが描かれました。
チェチェンの悲惨な過去、テロという口実でさらなる迫害を加える国家、などなど今回も重いテーマで読み応えがありました。

[ 2015-09-16 ]

機龍警察シリーズ、4作目。

今作のメインは城木理事官と由起谷警部補、かな。テーマはチェチェンのテロ組織「黒の未亡人」。

毎回のことではあるが、近未来SF設定でありながら、時代背景の描写では現実を痛烈に突きつけられる。やっぱり日本人として日本で生まれ育った私には、チェチェンの出来事も、少年兵のことも、遠い国のモノと片付けてしまっていることを否めない。「平和ボケ」って言葉があるけど、、、まさに自分のことではないかと胸が痛くなってくる。そんな中、カティアの取り調べでの由起谷主任の言葉は響いた。次元が違う者同士、絶対同じ痛みを共有できないと分かっているだけに、それでもカティアの心を動かす言葉が存在するのだと感動。
特捜部メンバーたちのそれぞれの葛藤や、リアルな世界情勢の描写、読みどころがたくさんあって、充実する一冊、というかシリーズ。そろそろ「敵」の正体も具体的に出てきてほしい。城木理事官の今後も気になる。続きに大いに期待。

[ 2015-11-27 ]

こんなに日本にテロが起こるとは,だんだん現実味を帯びてきてゾッとしながら読んだ.相変わらずの特捜部の活躍だが,今回は城木理事官にスポットが当たり,次巻に引き続く形で進退が気になるところ.由起谷警部とカティアの信頼関係は本当に良かった.「黒い未亡人」のあり方は読みながら悲しく,背後にいる武器商人たちの暗躍を思うと,このやりきれない不幸の連鎖に呆然とする.

[ 2019-10-12 ]

ほんとこのシリーズ面白い。展開がスピーディーだし、それぞれのキャラが確立されてるし、何より背景の世界観、人生観の描写に魅了されてしまう。今回は由紀谷とカティアの心の交流が軸となり、城木と兄の葛藤、テロリストの輪廻、「敵」の影など、ファン心理をくすぐる要素が満載だった。個人的には朱鷺メッセとか栗の木バイパスとかの地元ネタに狂喜しちゃいました。
偶然を信じるな。赤い釘。などのワードが印象強く残る。
いやほんと、このシリーズ面白い。

[ 2015-12-13 ]

チェチェンの女性テロリストグループが新潟で行おうとする自爆テロを、下関出身の刑事とその仲間が防ぎ戦う話。シリーズ第4作。登場人物たちの書き込みにますます磨きがかかっている。

[ 2014-03-26 ]

とにかくこのシリーズは外れがありません。「自爆条項」ではラードナー警部の、「暗黒市場」ではオズノフ警部の過去が語られたので本作は姿警部の番だと踏んでいたのですが、うまくかわされました。「敵」の正体も徐々に明らかになり、今後も目が離せません。

[ 2014-02-24 ]

「失速」・・前3作に比べると脇役の層の厚さが災いして主役がぼやけてしまったといった印象。そもそも今回は主役って居ないのか・・前3作が良かっただけに残念。

[ 2018-12-22 ]

 一気に読み切った。
 
 女性の描かれ方「聖母」か「鬼女」か、の極端な描かれ方は気になるが、登場人物の書き分けがうまいので、相変わらずテンポよく読めました。

[ 2014-07-29 ]

内容(「BOOK」データベースより)
チェチェン紛争で家族を失った女だけのテロ組織『黒い未亡人』が日本に潜入した。公安部と合同で捜査に当たる特捜部は、未成年による自爆テロをも辞さぬ彼女達の戦法に翻弄される。一方、特捜部の城木理事官は実の兄・宗方亮太郎議員にある疑念を抱くが、それは政界と警察全体を揺るがす悪夢につながっていた―世界のエンタテインメントに新たな地平を拓く“至近未来”警察小説、衝撃と愛憎の第4弾。

[ 2014-08-10 ]

「機龍警察未亡旅団」、読み終えてしまった。読み始めたら止まらないだろうなあとは思っていたけど、想像以上。シリーズものとしては、京極堂以来のハマリっぷりです。警察組織とかSFとか貧困とかテロとか、読みたい要素が凝縮しすぎてる感。

[ 2014-04-06 ]

いつもながら、引き込まれます。
今回は黒い未亡人 テロリストがテーマ。
ソチ オリンピックでも、話題になっていた、テロ集団で、現実とフィクションの境界が消えてくるめまいを感じます。
ストーリーはぐいぐいと伝わる力強さを持って迫ってきます。
このシリーズはますます目が離せません。