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辺境・近境

(797)
価格:550(税抜)
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作品レビュー

[ 2013-03-31 ]

好奇心と勢いで突っ走っていき、人との出会いやトラブルを中心とした旅行記も好きなんだけれど、村上さんの旅行記は、メキシコをバスで旅してもアメリカをドライブで横断しても、動じない落ち着いた大人の趣がある。
メキシコ、中国、モンゴル、アメリカ。
「遠い太鼓」では、仕事をしながらの長期滞在だったけれど、こちらは国内、国外の短期滞在の旅行記でした。
仕事込みの滞在と旅行ではやっぱり気持ちが違うのか、「遠い太鼓」よりも明るい雰囲気があり、村上さん旅行を楽しんでいるな、というのが伝わってきました。

国内旅行の旅行記も挿入されているのだけれど、阪神大震災後の神戸を歩いたというエッセイには、なんだかしんみりしてします。
村上さんって芦屋育ちだったんですね。知りませんでした。

そんな一方で、無人島でキャンプした話は笑い話です。
無人島での生活ってなんとなく憧れるし、無人島にひとつだけ持っていくなら何にする?なんていう心理テストもあったりするけれど、現実は厳しい(笑)。
虫やら怪我やらトラブルが続いて、ちっとも快適じゃなかった無人島生活は、当初3日の予定のところ、1日で終わる。
テントと食糧があればいいってもんじゃないのね…。

[ 2012-05-26 ]

読んだのは12年以上前。
村上春樹が、とっても地味に讃岐うどんの食べ歩きをしているのが可笑しくて、それまでのイメージをいい意味で塗り替えた一冊。
それから10年後に実際に自分がうどん(と金毘羅様)のために行くことになるとは当時は思いもしなかった。

[ 2013-01-24 ]

村上春樹の「芸」の広さを思い知らされた。
面白い出来事を面白く書くのは簡単だけど、たいくつで何もなかった(アメリカ)話で何十ページも読者を引きつけ続けるなんて、誰にでもできることじゃない。

そして、それが面白い。春樹さんの小説にあるような「内省的な世界」へもぐりこむわけでもなく。きちんとノンフィクションなのに。なのに、ついつい興味深く読んでしまう。

個人的にはカラス島の虫の話に、声を立てて笑ってしまった。彼もこんな文章かくのね。

あとがきには、春樹さんが「旅行記」を書くときの方法が載っている。あんなに緻密な描写にも関わらず、最中はカメラもメモもとらないんですね。「自分が記録装置となって、目の前の現実に没頭すること(もちろんひと段落したときに、メモを取るけど)」「旅行後、1.2カ月してからとりかかる。その間に沈むものは沈むし、浮かび上がってくるものはより鮮明になる」という。

比喩や話の流れなど、書き写して自分にも取り入れたい。旅行記を書くときの教科書にしたい一冊。

[ 2012-04-22 ]

私は京都フリークだ。だが、へそ曲がりの性質なので素直な世間の人たちみたいに、「京都はいいねえ」とかいう具合に一直線に行き着いたのではない。日本一の観光地として定評のあるその町に対して、若かった頃はむしろ背を向けていた。だから凄く遠回りをしてその魅力に気がついたといえる。京都には、高校時代甲子園に同行したときを皮切りに、大阪出張のついでとかで数えれば十数回も宿泊した。にもかかわらず、つい数年前まで京都観光そのものを目的にして訪れたことがなかった。

近頃相次いで村上春樹の作品を手にした。短編の『蛍』とエッセイ集の『辺境・近境』とである。これが、正直に白状するが凄くいいと思った。だが、食わず嫌いの私は、代表作といえる『ノルウェイの森』も『1Q84』も他の長編もまだ読んでいない。
『蛍』には、今の日本の小説が失ってしまったと思えるなにか真っ当で、ものの哀れを感じさせる切なさと、なにより物語の造りと言葉とに唸るほどの「上手さ」を感じた。
『辺境・近境』でも、この作家の「上手さ」と「真っ当さ」を痛感した。
たとえば、「無人島・からす島の秘密」の編では「ライカは海に落とす、手は切る、虫に襲われる、夜は眠れない、良いことはひとつもない」という無人島での悲惨な体験を、するすると読ませてくれる。それでいて、自分たちがじゃぶじゃぶ上陸した砂浜が、戦時中には日本軍の上陸訓練に利用されたことなどがさりげなく挿入されているところなぞ、本当に「真っ当(=教養人としての良心を感じさせる)」だし「上手い」と感じる。さらには、鳥に占領された無人島に一本残された若山牧水の歌碑が、お礼に日本軍の手で建立されたものだ、などという下りは見事な「オチ」になっている。
「讃岐・超ディープうどん紀行」の編も、この地のうどんの本当の「味」を知る者同士には通じてしまう「あんたもそう思った!」という共感の嵐だった。

もうひとつ、「真っ当さ(=教養人の良心=しかも絶対に嫌味にならないやり方での良心の示し方)」を感じたのは、「ノモンハン鉄の墓場」の編だ。その中で彼は、自身ではどうしてなのかわからない理由でノモンハンにとり憑かれたといいながら、ノモンハンでの悲惨な敗戦が日本人の「あまりにも日本的であり、日本人的であった」故の失敗と断じる。そして太平洋戦争の巨大なスケールでの悲劇の象徴的な意味での縮図がこの惨敗の中にあると喝破する。これは実は、司馬遼太郎の膨大な歴史小説群を貫く根本史観と、ある意味で重なり合っている。司馬が自分でそう告白したかどうかは知らないが、初年兵としてノモンハンの戦いに従軍し部隊の殆どが無謀な作戦のために戦死するのを目の当たりにしたのが、≪大戦時の日本の軍部・政治の上層総部は徹底的に無能だった。明治維新以来の日本は政治家も軍人もあんなに素晴らしかったのに、日露の戦勝を境に、日本は堕落しつくした≫という司馬史観の出発点だったのだ。そのあたりのことは、司馬自身でなく、関川夏央など後世の評論家が語っている。

村上春樹の読者。遠藤周作のような純文学の読者。司馬遼太郎の歴史読み物の読者。たぶん三者は、互いに軽蔑しあい、同じ読書人なのに相容れることが少ないだろうと思われる。だが、遠藤周作が自身の歴史小説の手本に司馬作品を置いていたこと、私生活上も深い交流があったことを近頃知って、へえ~と思った。今度は村上春樹の中に司馬史観に通底するといってよいセンスを見出し、再びへえ~な感じがする。三者に貫かれているのは、やはりある種の「真っ当さ」であると私は思うし、今日の日本の小説が見失っているもののひとつだとも強く思う(浅田次郎みたいに嫌味を承知でぎとぎとに押し出している小説はないわけではないですが)。

京都の魅力を簡単に伝える方法はなかなかない。だが、遠回りをしてこの町にたどり着いた私に言わせると、それは「真っ当」で、遠回りしていた間探し求めていたものが「なんだ、もともとここにあったのか」というような、正統な魅力のことだと思う。
下賀茂神社の御手洗池のほとりに「みたらし茶屋」が今もある。数年前ここで初めて本物のみたらし団子を食した。問答無用に旨かった。それは、山形の郷里の餅屋で食う旨い「みたらし団子」や関東のどこかで食ったそれなりに旨い「甘辛だんご」とか、その派生品と思しき信州や三河の「五平もち」とかの≪旨さ≫がそれぞれに追求していたお手本というか、それらの諸点が集約的に目指す中心たる一点はこの下賀茂神社の茶店なのだと納得させる正統な旨さなのである。

今私はさんざん遠回りをした挙句、村上春樹に到達した。
春樹は実に旨い。

[ 2009-10-16 ]

香川において、「うどん」は

イベントの花?であり、飯のたねであり、話のたねでもあるのだ。


他県の人に言わせれば、

「ほかに自慢するものないのか?」


「じゃあ食べに行こうじゃないか」と話がまとまり

2泊3日の「うどん三昧の旅」の旅行記を書いているのが

『辺境・近境』(村上春樹著 新潮文庫)


この本に収められている他のタイトルが

「イースト・ハンプトン」

「無人島・からす島の秘密」

「メキシコ大旅行」(他4点)などだから、それに匹敵するほどの未開拓地

としての「讃岐うどん文化」と捉えればいいのか。


最初に入ったうどん屋。

「店に入るとまずおろし金と長さ20センチくらいの大根が

 テーブルに運ばれてきた。」

やっぱり、初めての人はびっくりするかも知れない。(笑)

まんのう町にあるこちらのお店・・・

普通だけどなぁ。おいしいけどなぁ。(笑)

『讃岐・超ディープうどん紀行』の旅はこうして始まった。

[ 2009-08-29 ]

友達が「春樹のは小説より旅行記の方が俄然おもしろい」ですと。だよねー。
この夏は旅の計画なんか立てなかったけど、色んな意味で旅みたいになってしまった。ほんとに。
最近本読まない。去年は100冊も読んだのにね。だからって、「今年も100冊や!」とか言って本を読むってことはしたくないけど。
でも読まないことでいろいろ気づくこともある。ひとつは、それまでの本の読み方(向き合い方)が、〈本を読む〉というところに至っていなかったかということである。何か読んでるというよりかは、ただどうやって字を追うかとか、どうやって理解していこうかとか、そういう読書法のようなことばかりに意識が行って、肝心の読書がおろそかになっている感じ。それはそれで、おもしろいことを思いついたりするわけだけど、よけいなことに気をとられて頭でっかちになりがちである。本を久しぶりに読むことで、そのような違和感を感じ得た。
ギターを一年やって、ようやく体を動かすだけじゃギターは弾けないということがわかりだした。体を動かすことは演奏にとって重要なことだけど、そこが先に立ったら行けない。感性だとか言うものを中心にして、音の響きだらなんだらを創造すべく、然るべき体の動きを編み出すのだ。本を読むこともそれと同じで、感性を中心に、然るべき読みを行うのだ。
でもそれは成長の段階として当たり前の事だ。改めて痛感した。まずは体を型にはめてみなければ感性も行き場を失う。こういう事を考えるにいたったのだって、体を必死に型にはめてきた故だ。型について考えたら、型のないものについても考えたくなる。「物理的なことであると同時に心的なことなのだ。というか、心的であると言うことはそのまま物理的なことなのだ。(P289)」みたいなね。

[ 2018-12-11 ]

諤昴>縺後¢縺壹?√Γ繧ュ繧キ繧ウ螟ァ譌?。後→縺?≧遶?繧貞性繧薙〒縺?◆縲ゅ◎縺励※蜈域律繝励お繝ォ繝医?繝舌ず繝」繝ォ繧ソ縺ォ蜷代°縺?」幄。梧ゥ溘?荳ュ縺ァ蠖シ縺ョ譌?′繝励お繝ォ繝医?繝舌ず繝」繝ォ繧ソ縺九i蟋九∪縺」縺溘→隱ュ繧薙□縲よョ句ソオ縺ェ縺後i鬟幄。梧ゥ溘r髯阪j遶九■縺昴%縺九i繝舌せ縺ォ荵励▲縺溘?√→縺?≧縺上i縺??險倩ソー縺励°縺ェ縺九▲縺溘¢繧後←縲ゅメ繧「繝代せ蟾槭↓陦後▲縺ヲ縺ソ縺溘>縲
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[ 2019-01-29 ]

コミカルで示唆に富んだ文章、からす島もメキシコもうどん紀行も中国・ノモンハンも面白かった。
人生というものは果てしない偶然性の山積によってできていて、ある程度生きれば自分の行動や選択のパターンみたいなものもつかめるかもしれないし、その意味みたいなものを「理由」と呼ぶこともできる。それでもやはり、結局私たちは根本的には偶然性によって支配されている。(ー「なぜメキシコを旅行するのか」と聞かれて)
ESの志望動機に悩まされる身としては全力で頷きたくなる。
村上春樹が描く1992年初頭の中国も面白かった。今日ではもうすでに経済発展を成し遂げたけど、当時の「中国的混乱」は今も変わっていないだろうなあ。恐ろしい勢いで変わるものの中に普遍の確固たる何かがあるのが中国のオモロいところ。
「過度の思い入れとか啓蒙とか気負いとかを排して」今の時代の旅行記は書かなくちゃっていうの、心に留めておきたい。

[ 2017-11-07 ]

マイうどんブームの流れで読んでしまいました。
いや、もうディープなうどん行脚はなかなか面白かった。
それ以上に、無人島の体験記が笑えました。
ブラックウッドの「ドナウの柳原」→「柳」を
思い出したところで共感。
というか、村上氏が「柳」を読んでいるのは嬉しいな♪
(そりゃもう怖いのよ)

[ 2016-06-19 ]

時間も費用もかかるのに、くたびれることもトラブルに遭うこともわかってるのに、帰ってくれば「やっぱり家がいちばん」と必ずひとりごちるのに、なぜわざわざ旅に出るんだろう…?を言葉にしてくれた旅行記。

[ 2019-01-09 ]

村上春樹がメキシコ、アメリカ、中国、モンゴル、日本の辺境・近境を巡る紀行文。
メキシコという国は、生活の中に死が隣り合わせにあると聞いていたけど、この本を読んで誇張でもなんでもなく事実なんだと実感した。
ノモンハン編を読んで「ねじまき鳥クロニクル」の世界がよりリアルに感じられるようになった。
神戸編では、自然災害という謂れなき暴力や地下鉄サリン事件など、後の作品のモチーフになっている出来事について感じたことを彼自身の言葉で書いていてとても興味深かったし、後の作品はこういう感覚を下敷きに書かれていたのか、と腑に落ちた。

[ 2017-01-07 ]

どこへ行っても 村上春樹さんは 男前な旅をしている。旅を表現する言葉も やっぱり男前

「旅行の動機は 自分の目、手足で 直接感じたい欲求」
「旅行の本質は、様々な物事を 自然なるものとして黙々と受容していくこと」
「遠くに行けば行くほど、そこで 発見するのは僕自身の一部。それらは僕によって発見されるのを、そこで じっと待っていただけ」

「人は歳をとれば、孤独になっていく。ある意味で、僕らの人生といあのは、孤独に慣れるための ひとつの連続した過程にすぎない」

[ 2015-11-05 ]

10年前に同じ著者の「遠い太鼓」を読んだ。著者がギリシャ・イタリアで過ごした3年間をつづった旅行記だ。この本を読んだときにはぜひ自分もギリシャに行きたいと思い、「地球の歩き方」も買ってずいぶんと読みふけったものだ。夢はかなわなかったけれど、たぶん自分が実際に行く以上にたくさんの疑似体験ができたように思う。さて、今回の本は、2,3日から2,3週間くらいのわりと短い旅行記だ。讃岐うどん三昧の旅行や瀬戸内海の無人島で災難にあう話、故郷の神戸を歩く話、車でアメリカを横断する話、メキシコで殺されそうになったり、中国・モンゴルの国境で戦争のあとを見せつけられたりする話がのっている。今回は読んでいて、そこに行ってみたいとはとても思えなかった。でも、世界には自分の知らないところがいっぱいあるんだという事は実感できた。旅行記というのは場合によっては自分が実際に旅行に行くよりもたくさんの体験をさせてくれる。自分では行けないところも、著者は雑誌の取材として、何らかの方法でたどり着くことができる。個人では無理なところに入ることができる。その分危ないこともたくさんあったようだけど、読者は安全なところでハラハラドキドキすることができるわけです。僕は数年前にドイツ・オーストリアを個人で旅行した。写真を見るとそのときのことがついこの前のように思い出される。ぜひこの話を自分でも書いてみたいと思うようになりました。著者はあとがきでこう書いている。「旅行中にはあまり細かな記述はしない。帰国して1,2ヶ月で書き始める。それくらい間をあけた方が結果はいい。沈むべきものは沈むし、浮かぶべきものは浮かぶ。」ちょっと僕の場合は間があきすぎてしまったけど、今でもちゃんと書けそうな気がする。またみなさんに読んでもらう機会もあるかも知れません。(「シミセンと行く音楽の旅」としてまとめました。)

[ 2019-02-14 ]

それぞれ読ませる、旅が手軽になったと言われる今でも日本の暮らしと比べると世界は広いと思える外国の街の旅行記から、日本の街の旅行記まで。
すっと各旅行先の情景に入っていけたのは、最近村上春樹の本が続いたせいもあるのかな。

ガツンときたのは、メキシコとモンゴル
面白かったのは、無人島からす島

ゆっくり時間が流れるってどういう事だろうって最近よく考える。

2019.2.14

[ 2014-08-23 ]

神戸編を読む。都合で芦屋に住むことになった友人と芦屋•神戸を歩く。「jamjam」というジャズ喫茶に2日続けて行きコーヒーを飲み、「ピノッキオ」にて1,283,946枚目のピッツァを食べ、ビールを飲んだ2014年の夏。

[ 2013-09-24 ]

村上春樹の辺境紀行集。瀬戸内海に浮かぶ無人島や、讃岐、神戸など、ちょっと見には辺境に見えないようなところもあるが、いずれも村上にとっての「内なる辺境」である。村上春樹はいわゆる「行動する作家」ではないし、また「漂泊の作家」というわけでもない。しかし、彼の中にはそうした要素が実は強く内在しているのだろう。そして、彼はまた「思索する旅人」でもある。それが顕著に現れているのは「ノモンハンの鉄の墓場」であり、「メキシコ大旅行」のチアパスだろう。何しろ村上は阪急六甲駅前のマクドナルドにいてさえ思索するくらいだから。

[ 2017-01-15 ]

このおっさんは変なところに行くのが好きなんだな。そして変なとこに行って、普通につまらんとかだるいーとか言ってて、なんか好感がもてるというか。無人島に行ってみて、のんびりしようとしたけど、夜になったら虫が大量すぎて退散したとか。なんだこれ、こんな話で本を出して金を稼げるのか、世の中、とまぁ理不尽さを感じる時もあるけど、でも作家ですから、そこは文学的というか、なんというか中二病的というか、怪しげな言葉遣いがなんだかくすっときてしまう。アドレナリンが餓えた野犬のように血管を駆け巡る、なーんて、そんな表現を今どき読めるのはジャンプだけ!っていうやつだね。まぁそんなこんなでアホな感じで旅してるのが妙に笑えてツボだったのでした。

[ 2013-04-26 ]

シリアスとコミカル両方の紀行文が一冊にまとめられている。文体もそれに合わせて硬軟を使い分けていて、今さらながらこの作家の筆力には驚嘆させられる。ある時は囁くように、またある時は叫ぶように、その語り口は変幻自在だ。

[ 2017-05-04 ]

ノモンハン旅行記が白眉。歴史観がストレートに綴られている。ノモンハンで無為に死んでいった者への眼差しが印象的だった。著者がかつて言っていたこと(「壁と卵」など)を振り返っても、システムの暴力性vs個の無力という世界観が著者の重要なテーゼなのだろう。

[ 2013-01-05 ]

村上春樹さんは小説が有名だけど、紀行文もすごく面白いです。
中華料理食べれない人がいるなんてはじめて知りました。(また食べれないのに中国行くなんて・・・)

[ 2019-04-03 ]

面白いことには面白いんだが、この作家のものにしては珍しく読みずらい、どことなく。
メキシコやノモンハンの重さからくるものなのか何だか分からないが、ともかく若干難渋。むしろうどんの話にほっとしたりして。
しかしこうやって作家は旅をして、その経験が作品に戻ってくるのかねぇ。誰かがまた何か言い出しそうな気がするな。

[ 2012-05-07 ]

読みやすい。ノモンハンとか草原に行ってみたいが、実際行ってみると大量の虫がいたり想像とは違って相当過酷なんだろうなと再認識した。

[ 2018-10-27 ]

色々な場所を訪れた旅行記を、著者の独特の感性で書かれています。著者の小説の雰囲気が好きな人なら、その世界観が出ているので面白く読めると思います。特にノモンハンを訪れた章は、深く考えるきっかけになりました。全体としては気楽に読めます。普段なかなか行くことの出来ないような場所の話なんかもあって楽しく読ませていただきました。

[ 2012-02-29 ]

村上春樹はエッセイもかなり好きです。
独特の比喩が効いた飄々とした文章は読んでい気持ちがいいですね。

[ 2014-09-14 ]

村上春樹の紀行文。
香川旅行にいく前に『讃岐・超ディープうどん紀行』を読みたくて購入。

今まで村上春樹の作品は小説しか読んだことがなくて、どんなものがでてくるかちょっと不安だったのだけど楽しめる内容だった。
すごく有名な作家さんだから変な人なのかなと思っていたのだが、まるで普通のおっさん。ビールが好きで、旅が好きで、音楽が好き。
小説がより身近に感じられた。

[ 2012-08-05 ]

さらさらっと読もうとしたら、文章の節々にはっとするような言葉がつまりすぎてた。
旅行について定義されていた。今までにない新感覚の旅行記。やっぱり村上春樹さん好きだな。

[ 2018-05-07 ]

面白い。村上春樹は何を書いても村上春樹であり、ありとあらゆる題材を不思議な村上ワールドにしてしまう力量を感じさせられた。

探索旅行記のような題名だが、辺境はノモンハンであるが、近境は阪神の数駅区間だったりする。こうした空間的距離の違いに差を設けず心理的に同列に扱うスタンスはなかなか興味深い。個人的には「讃岐・超ディープうどん紀行」が面白かった。

[ 2012-10-11 ]

もう何度目だろうかわからないけれども、とにかく自分がこれまで読んできた旅行記のなかで圧倒的に素晴らしい作品だと思う。それは何度読んでも変わらないし、読むたびに何か自分なりに発見がある。「辺境」においては、どこか冷静に淡々とした記述で書かれているが、近境においては(「神戸を歩く」を除いての話だが)とてもとてもテンション高く思えるような文体になっている。これがとても楽しい。

[ 2011-08-26 ]

やっぱり四国人ですもの…「讃岐のディープなうどん紀行」がうれしかった(笑)。お隣県民なのに、香川でうどん食べたのは多分1回だけのような気がします。村上さんの行ったところをたどってみたい。

[ 2007-11-28 ]

瀬戸内海の無人島から、アメリカ大陸横断、ノモンハン地区など、春樹さんが旅をしつつその地の今や過去を思う。讃岐のうどん紀行以外は、特別楽しそう、という印象はないのだけど、春樹さんの文章はなんでこんなに気持ちが安らぐのだろう・・。ノモンハン事件(彼は戦争と言っていて、なるほど、と私も同感)の跡地で、当時の戦いの「効率の悪さ」に思いを馳せ、散っていった兵士の無念さを慮る。遠くに出かけては日常を思い、近くを歩いては心の中の辺境を探るという、春樹さんらしい「旅」へのスタンスが心地よく、何度でも読みたくなるエッセイです。

[ 2011-06-21 ]

 ノモンハンの戦跡、香川のさぬきうどん、瀬戸内海の無人島でキャンプ、メキシコの長時間バス旅行、東海岸のボストンから西海岸ロサンゼルスまで2週間以上をかけての北米大陸横断などなど。雑誌掲載のための取材旅行をはじめとする、1990年から1997年の作家・村上春樹による辺境なき時代の辺境旅行記が、この一冊に収められています。現地での体験や空気感だけでなく、心象風景も綴られており、場所が作品に与えた影響を感じ取ることもできます。
 小説のファンはもちろんですが、旅行好きにもおすすめ。

[ 2017-02-07 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2011-06-11 ]

雨の日はおでかけできないような気分になりがちなので、次のおでかけの予定をあれこれ思い描きながらおうちで読書!ディープうどん紀行からイースト・パンプトンまでおうちでたのしめます。私はコレでさぬきうどんツアーにいきました! ”と”さん推薦

[ 2013-04-14 ]

【読了レビュー】メキシコ、ノモンハンから香川ディープうどん紀行まで、著者が訪れた辺境と近境についての旅行記。
ユーモアを織り交ぜながら、過酷な現実までもを丁寧に伝えていく文章は、本当に面白かった。
旅行とは本当に疲れるシロモノである、という再認識をすると同時に、無性に旅に出たくなる一冊でした。

[ 2011-05-07 ]

村上さんの旅行記。
香川のうどん旅行記は来年の合宿の参考にしようと思う。
個々の具体的な体験も面白かったが、村上さんの旅に対するスタンスも興味深い。
また、旅の記録の付け方の一例としても参考にしたい。

[ 2012-10-19 ]

シニカルにコミカルで笑い声を押し殺すのに必死になる文章と鎮静剤のように心が鎮まる文章。旅行記になのに、心情的に大きな効果を引き起こす。そこに行ってみたいとは思わない。けれど、村上春樹には旅行とその文章を書いてほしいな。

メキシコとアメリカ、香川、カラス島が可笑しい。ノモンハンと神戸は沈静。

メキシコインディアンの青年の話が印象的。「こんにちは」でごはんを出してくれる土地と、ここでは誰も言葉の響きというものを理解しないのだ、という土地。

[ 2017-10-19 ]

すごく面白かった!
行かれてる場所のバリエーションもさることながら、村上さんの語り口のおもしろいこと!
村上さんの文書ってすごく飾り気があるようで言うてることは飾り気無いのよね。
最後の神戸でちょっぴりしんみり。

[ 2010-08-31 ]

昔読んだことがあるんだけど、あまり覚えてなくて、もう一度。
旅行記です。

アメリカ横断、メキシコ縦断、瀬戸内海無人島滞在記、讃岐うどん食べ歩き、などなど。
阪神大震災の2年後、故郷である神戸を歩いた話も印象的です。

やりたかったことがことごとくダメになっていく、無人島滞在記が実はいちばん面白かった。

[ 2012-02-21 ]

卒業旅行が移動の多いツアーだったので、その移動中に読み、帰りの飛行機で読了。旅行中に旅行記を読む、というのもなかなか乙であると思ったとか、思わなかったとか。

[ 2014-09-28 ]

イースト・ハンプトン―作家たちの静かな聖地
 高級避暑地で文筆家が好んで住む場所というと、日本でいえば鎌倉か軽井沢というあたりになるわけだが、実際に行って見てみると、その美しさとスケールの大きさは軽井沢と鎌倉を足して、それをまた二倍してもまだまだはるかに及ぶところではない。

無人島・からす島の秘密
 山口県にある烏島はその数少ない、貴重な個人所有島のひとつである。
 何はともあれ山口県柳井市伊保庄の村上さんにはすっかりお世話になって、お礼の申し上げようもない。

メキシコ大旅行
 「あなたはどうして○○に来たのか?」彼らはだいたいにおいて、人々が自分の国に旅行に来るのは当然であると考えているようだった。
 彼らは自分の目でその場所を見て、自分の鼻と口でそこの空気を吸い込んで、自分の足でその地面に上に立って、自分の手でそこにあるものを触りたかったのだ。
 理由のつけられない好奇心、現実的感触への欲求。
 「自分はメキシコ料理についての本を書こうとしているんだってね。いいか、メキシコ料理だ。それが彼らが納得する唯一の理由だ。それでうまくいく」

讃岐・超ディープうどん紀行
 小縣家
 日清製粉は香川県にだけは特別な配合をした小麦粉を出荷している。
 中村うどん

ノモンハンの鉄の墓場
 ハルハ河戦争 日本人の非近代を引きずった戦争観=世界観が、ソビエト(あるいは非アジア)という新しい組み替えを受けた戦争観=世界観に完膚なきまでに撃破され蹂躙された最初の体験であった。しかし残念なことに、軍指揮者はそこからほとんどなにひとつとして教訓を学び足らなかったし、当然のことながらそれとまったく同じパターンが、今度は圧倒的な規模で南方の戦線で繰り返されることになった。

 それで今度はハルピン市立病院というところに行く。…市立病院の眼科担当医はいしだあゆみをもっと疲れさせたようなアンニュイな感じの、これも中年の女医さんだった。

 その山の近くに死体をまとめて放り込んだ万人坑があり、そこにはまだ1万人の中国人工人の骨が埋まっている。―ハイラルで僕らを案内してくれたガイドはそう言った。
 保存されているのではなく、ただほうったらかしになってそこに残っているのだ。だからそういうのを目にすると、「そうか、考えてみればたった五十年前に戦争が終わったばかりなんだな。五十年なんてついちょっと前のことでしかないんだ」という感慨にうたれることになる。日本で暮らしていると、五十年なんていう歳月はほとんど永遠みたいにも感じられるのだけれど。
 新巴爾虎左旗(シンバルクサキ) 旗は行政区
 本で読むとただ「○○部隊はハイラルから国境付近まで徒歩で行軍した」としか書いてないし、読むほうもそうなのかと知識として認識するだけだが、実際に現場に来てみると、その行為が意味する現実的なすさまじさを前にして唖然として言葉を失うくらいだし、またそれだけ当時の日本という国家がどれほど貧しかったのかということが身にしみてわかる。日本という貧しい国家が生き残るために、中国というもっと貧しい国家を生命線を維持するという大義のもとに侵略していたのだから、考えてみれば救いのない話である。
 ノモンハン蠅の蛆は、十分もたたぬうちに蛆になります。
 スンブル(ツァガアヌル) ハルハ河とホルステイン河の合流点 激戦地

アメリカ大陸を横断しよう
 行為自体が目的であると明快に言い切ってしまえば、それはそれでかっこいいのだろうけれど…
 旅行とはトラブルのショーケースである。…ああ家が一番だ。
 しかしすげえところに来ちゃったよなあ、と思う。結局のところ、僕がこれまでに見ていたアメリカというのは、この国のほんの一部分にすぎなかったのだ。
 僕は旅行のあいだずっとトラベルログをつけていたのだが(どんな旅行にいっても僕は必ずトラベルログを丹念につける。僕は人間の記憶というものをまったくあてにしていないから)、アメリカ中西部のモーテルとレストランについてはさすがに、途中からもう何も書くべきことを思いつけなくなった。

神戸まで歩く
 世の中には故郷にたえず引き戻される人もいるし、逆にそこにはもう戻ることができないと感じ続ける人もいる。

 だいたい帰国して1カ月、2カ月たってから文章を書き始めることが多いですね。経験的に言って、それくらいインターバルをおいたほうが結果はいいみたいです。

[ 2011-04-05 ]

"村上氏と松村氏(写真家)が二人で旅した一ヶ月半の間の写真とちょっとしたエピソードが綴られた本。

メキシコ、アメリカ、中国、日本、、、それぞれの地域、国にある""何か""が静かに映っているようでした。
写真をぼーっと眺めながらページを捲るだけでも良い時間が過ごせます。"

[ 2014-08-23 ]

【本の内容】
久しぶりにリュックを肩にかけた。

「うん、これだよ、この感じなんだ」

めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。

NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!

旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。

ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。

[ 目次 ]
イースト・ハンプトン―作家たちの静かな聖地
無人島・からす島の秘密
メキシコ大旅行
讃岐・超ディープうどん紀行
ノモンハンの鉄の墓場
アメリカ大陸を横断しよう
神戸まで歩く

[ POP ]


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☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

[ 2012-09-17 ]

飛行機の中の冊子の旅行記みたく、ささっと気楽に読める。謙虚で、ええカッコしいじゃない文章がイイ感じ。

[ 2012-04-11 ]

神戸編のところで、村上が思い立って甲子園に行くシーンがある。1997年ごろの話だが、その頃は甲子園に適当に行っても入れたんだ―な、と感慨にふけった。香川でうどんを食ったエッセーは必読。

[ 2011-10-25 ]

村上春樹の旅行エッセイ集。神戸からメキシコまで、とにかく様々なところに行っている筆者に唖然。かなりさばけたトークに、今まで村上春樹に抱いていたイメージが変わった。

[ 2013-03-12 ]

うわーーー!!
ハルキムラカミ超かっけーーー!!!

村上春樹の本ってノルウェイとカフカ読んだんだけど
ちょっと根暗な男子がえろいことするだけじゃん けっ!って思ってたんだけど
うわーーーこの随筆はなんだろな
違う側面みてるかんじ?というかうーん

内容は筆者がいろんなとこ放浪してその旅日記みたいな感じなんだけど
ぽろぽろっとかっこいいこと言うんだよねー!
中国のところとかすごいおもしろかった^^

[ 2012-12-14 ]

しょんぼりな無人島、香川のうどん旅が好き。
メキシコ編は読みながら思わず拳を握ってしまうくらいハラハラ。

[ 2015-07-06 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2013-04-06 ]

この時代辺境はもうない、ってのがいいですね。

サリン事件と阪神の地震は何かが繋がってると考えているところが素敵です。
そういう直感は非常に凄いと思います。
「アンダーグラウンド」の切り口も、オウムを生んだ日本社会の背景も(今となっては一般的になっている言説かもしれないが)、とても説得力があって腑に落ちました。
原発事故にはなにが繋がっていると考えているのか。
2年しかたってないので、取っ掛かりがまだつかめない現状だが、何を思ったか来週発売の新作に書いてほしい。
作家の洞察力で、でっかいことを書いてほしい。
本作で模索してる「ノモンハン戦争の背後にある日本的な非効率さ」ってのも事故と繋がるものの一つでしょうし、このテーマは書きたいと思ってると思うんだが。

[ 2011-01-29 ]

さんまさんのお正月番組に写真家の松村さんとその娘さんが出ていた。「あ!そういえばこの本読んでない」と思い、早速買った。

松村さんの写真を撮る時のこだわりの描写が面白かった。

[ 2009-10-29 ]

 メキシコや、モンゴル、無人島に神戸、リックを背負っての7つの旅のエッセイです。
 村上春樹からちょっと離れていた時期があって、「ねじまき鳥クロニクル」と「スプートニクの恋人」を割と間をおかずに読んだんだけど、その時になんか変わったなと思った。で、これを読んでなんとなく変わった要因みたいなものを感じた。
 「僕らは今、何故このように深く、そして絶え間なく、暴力の影に晒されているのだろう?」という疑問というより感慨は、結局どこに行っても付きまとうのだ。そして、それにはサリン事件と神戸の地震が、深く影響している。
 全てにきちんと向き合っていこうとする姿勢が、相変わらずで私は好きだ

[ 2011-04-23 ]

文庫本を見つけて買って読んだものの、はるか昔に読んだ記憶がある・・
(きっと買うのが2回目ってことなのだろう・・・) ということで、結果的に
何年かぶりの再読。

『僕らの抱えているある種のきつい密閉性はまたいつか過剰な圧力を、どこかに向けて激しい勢いで噴き出すのではあるまいか、と。』

・・・・日本社会の特徴である”空気を読め”みたいなのも、村上氏が言う「ある種のきつい密閉性」なのではないでしょうか??

[ 2013-02-16 ]

村上春樹の紀行文.
香川県でのうどん屋巡りは面白かったけど、その他のメキシコ、中国、アメリカ大陸は味気なかったな.

[ 2012-04-08 ]

村上春樹著「辺境・近境」新潮文庫(2002)
*旅行記を書く。これは今では誰でもどこにでも行けるようになって、辺境というところがなくなったし、冒険の質も変わってきている。しかし、旅行をするという行為が大なり小なり旅行する人に意識の変革を迫るものであれば、旅行を描く作業もその動きを反映しなければなりません。その本質はいつの時代になってもかわりません。一番大事な事は、このように辺境の消滅した時代であっても、自分という人間の中にはまだ辺境を創り出せる場所があると信じる事です。

[ 2015-02-05 ]

 村上春樹紀の紀行文をはじめて読んだ。著者がまだ若かりしことの貧乏旅行を模して、中年に差し掛かっても尚、辺境、近境に旅する自分を楽しんでいる。30年以上前の自身とくらべ・・・「ひとつだけ確実に言えることがある。人は年をとれば、それだけでどんどん孤独になっていく。みんなそうだ。でもそれは間違ったことではないのかもしれない・・・」(P286)人は旅をすることで更に孤独をかみ締めるのかもしれない。本を捨て旅にでよう、そして人は孤独と向き合うのだ。

[ 2013-08-30 ]

日本を離れているときに旅行記を読むということは、移動せずに旅行記を読むよりもなにかしら良い意味を持っているのではないか。村上春樹の観察眼は小説家というよりも人間として非常に優れているように思われるし、ユーモアのセンスは尋常ではなくて読むのに楽しい、なんだけれども、村上春樹の物の見方、旅行中の物の見方にはすごく勉強させられるものがある。細かく捉えるんだけれども分析的なわけではなくて、漠然としたイメージを把握しながらそれを人生の波のなかに吸収していくかんじ。勉強になります。

[ 2013-03-24 ]

村上春樹の紀行記がすっごい面白くて、大学生の海外ボランティア体験談とか留学体験談とかがやたら胡散臭いのはなぜか。理由はいろいろあると思うけど、ひとつには、距離の取り方が適切かどうか、ということじゃないでしょうか。村上春樹は、その土地の歴史について確かな知識を身につけ、実際に見て聞いて話して食べて歩いて、色んなことを考え、こういう本を書いていると思います。ただ、どんなに鮮烈な体験をしても、きちんとその地について勉強してあっても、「まあ、僕はただの旅人だからね」っていう姿勢を崩さない。知ったかぶりをしない。自分の体験は自分の体験としてきちんと大切にしながら、距離感を間違えず、ああわたしもこういう旅人になりたいなあ。

[ 2009-11-04 ]

-いわば「いくぶん非日常的な日常」として旅行を捉えるところから-

讃岐うどんを食べ続けることも、神戸に歩いていくことも、メキシコのド田舎にいくことも、ノモンハンにいくことも、ニューハンプトンにいくことも、同じレベルで、淡々と、「え、これって作家さんじゃなくて普通の人の旅日記?」みたいな軽さで書かれていて・・・親しみやすいなあ。この親しみやすさでついつい興味のない場所への旅も読んでしまうし、旅にでたくもなる・・・。

[ 2009-02-16 ]

この本を読んで、「うどんツアー」がしたくなりました。
とってもうどんがおいしそ〜に書かれている。
読んで企画した当時、サーズがはやって四国にいくツアーが企画倒れとなりました。

[ 2012-01-07 ]

村上春樹の紀行文を何冊か読んだが、なかなか味があるなと思う。
この本では、外国はメキシコ、モンゴル、アメリカから日本は香川、阪神間と、遠くから近場まで旅行する。でも、我々の旅行のように楽しかったなあ、珍しいものをみたなあというのは、あまりない。むしろ、こんなひどい目にあったな、大変だったなあというのが多い。でも、それを楽しんでいるようでもある。結局、レストランでビールやコーヒーを飲みながら、持っていった本を読んでいるのが一番いいのではないか。
なかなか思い通りにならなくて、ぶつぶつ文句を言っている村上春樹氏が読者にとっては一番面白く、またこの種の本を買ってしまう

[ 2014-06-28 ]

村上春樹に珍しい紀行文で新鮮。『ノモンハンの鉄の墓場』は小説を読んでるかのような圧倒的臨場感。『神戸まで歩く』の阪神大震災と高度成長期の列島改造計画で様変わりした故郷への複雑な感情は間違いなく1973年のピンボールの下地となったものだろう。

[ 2009-05-15 ]

普通の旅行なのに本当におもしろい。
奇をてらった、秘境の旅本を見るよりも、普通に旅している中で拾い集めた出来事って、
なんと面白いのだろう。

メキシコ。
バス移動の5、6時間だかの間に僕の耳に入ってくるのは、
ちゃんちゃかちゃんちゃかちゃんちゃかちゃんちゃか、テキエーロ、ミアモール、ちゃんちゃかちゃんちゃかちゃんちゃかというあの果てしなきメキシコ歌謡曲ということにあいなったのだ。

ほかにも讃岐うどんや、中国など、
村上春樹のもっている感受性や観察する力を存分に発揮しているみたい。
思わずにやっとしてしまう。これが本を読む楽しさのひとつだ。

[ 2010-08-20 ]

ごめんなさい、アメリカ横断のくだりからとばしとばし読みました。

メキシコのバスの中でいきなり警備兵が乗ってきたり
作家の土地に訪れたり(この話はすき)
香川にうどん食べにいったり(うどん食べたくなった)
無人島にいったり(無人島って大変なのね…特に虫。)

どれも普通の旅行記ではない印象。

[ 2008-05-23 ]

内容(「BOOK」データベースより)
久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。

[ 2009-03-24 ]

やっぱり旅行記はいい
旅に出たくなる♪

村上春樹がバッパーだったとは知らなかった
メキシコやモンゴルの話はもちろんのこと、
香川の讃岐うどんの旅はディープだ

まだまだ見てないものがいっぱいあるなぁ

[ 2008-06-10 ]

春樹の紀行文集。

高校時代に読んだが、今、一章だけ読み直す。

「讃岐・超ディープうどん紀行」という章をね。



そういえば、春樹は小説しか読んだことがないという方。

彼の紀行文は秀逸です。僕は彼を日本一の紀行文の名手だと思っています。

一度読んでみてください。

文章一つ一つから染み出てくる旅情に浸るのはとても気持ちいいです。

[ 2009-07-27 ]

写真との組み合わせが大変良い。
友達が少ないとあちこちの本で読むが
息の合う人を見つけるのが上手なのだろうな
と思う。

[ 2009-11-04 ]

「無人島・からす島の秘密」
このエッセイを読んでいるときに、ちょうど無人島バーベキューの企画を立てていたので、日が落ちた後の虫の描写は背筋が凍りました(笑)

「讃岐・超ディープうどん紀行」
ひたすら中村うどんへの夢が膨らみます。

「神戸まで歩く」
ここでの「世の中には故郷にたえず引き戻される人もいるし、逆にそこにはもう戻ることができないと感じ続ける人もいる。」の一節に、数年前、幼少時代に住んでいた神奈川の土地と家をフラリ訪ねたときのことを思い出しました。
そこで変わっていたのがアパートの外壁(塗装)程度で、ちょっぴり安心したのも束の間、友人の経営していたお店が取り壊されるわけでもなく、廃屋になっていたのはちょっぴり心に突き刺さるものがありました。
ま、わたしだけじゃあないのよね。ということで。

[ 2008-08-10 ]

▼2008/08/02ブックオフ堀之内店にて購入。

【2008/09/12編集】
▼イースト・ハンプトン、からす島(山口県)、メキシコ、香川県、ノモンハン、アメリカ大陸、兵庫、などにまつわる文章。
▼村上春樹作品の背景、というか、「村上春樹というテクスト」に少し触れられたような気がする。
▼例えば、表面的なところからいうと、からす島における全裸での日光浴(p.34)は『海辺のカフカ』において主人公が真っ裸で日光浴をするシーンそのものだし(文庫版、p.321)、そもそも『海辺のカフカ』の舞台として四国が出てきたのは香川県にうどんを食べに行ったからじゃないかとさえ思う。僕の中にあった「小説てどのように書くんやろ、どうやってその描写を行うんやろ」という、ほとんど答えは出ていたけれど確信までにはいたらなかった疑問が解決された気がする。自身が経験したことのある事象を織り込むことで、文章全体の説得力が増すのではないか。想像だけで書かれた部分と、実際の経験が混じり合うことで、文章全体の説得力が増すのではないか。
▼表面的なところではなく、内面的なところについても言うと(「内面的」は「表面的」の対義語ではないと思うが)、この本が書かれたころ(この原稿が書かれた頃)、村上春樹の中に「暴力」といったテーマがあった、なんてことを読んだりすると、いま読んでいる「ねじまき鳥クロニクル 第1部」なんかもその味が出てくる。それと同時に、「はいはい、わかったってば」という気になりさえもする。
▼今回の村上春樹の事例に限った話ではないが、作者に触れるという行為が作品に触れる行為にひどく影響するということを学べた。

[ 2010-04-22 ]

【No.69】村上春樹が辺境や近境を旅した模様をまとめた旅行記。メキシコ、ノモンハン、無人島からす島、讃岐うどん食紀行、神戸、アメリカ大陸、イースト・ハンプトン。「知らない土地を旅するときには、地元の人の忠告を聞けというのは旅行者の鉄則」

[ 2013-03-12 ]

村上春樹さんの旅行記。残念ながら奥多摩は出てこなかったけど、誰もが行くような大都市や観光名所への旅行でなく、マイナーな、誰も知らないような場所に行ってみた旅の記録はなかなか知ることができないだけに興味深かったです。人のいないとこって、やっぱ魅力的だなぁ。。そしてそういったローカルな場所の人の優しさが、よく伝わってくる一冊でした。

[ 2007-08-07 ]

旅というもの、に対する村上春樹氏の距離感が伝わってくる。日本だったり海外だったり、どこへ行っても誰と一緒でも、彼はまるでたった一人で旅をしているような調子で、この文章を書いている気がしてならない。その背景には、数え切れない人たちが息づいている。

たくさんある本の中から、なんだってわざわざこれを手にとってしまったのか。
おかげで、また旅に出たくなってしまいました。

[ 2007-09-07 ]

個人的には「メキシコ大旅行」が一番好きです。それから「讃岐・ディープうどん紀行」は読んでいると食欲がわいてきます。

[ 2012-10-22 ]

2012年10月21日読了。村上春樹のエッセイ集、アメリカの別荘地・日本の無人島やディープな讃岐うどんスポット、メキシコやノモンハン(モンゴル)、アメリカ横断などの旅の記録。「取材旅行」に属するものもあるが、「思い立ってふと行ってみた」雰囲気の記録が多い。旅とは何か?計画通りに粛々と進めるのが旅なのか、トラブルに遭って慌てるのが旅なのか、体力があるうちにバリバリ貧乏旅行をすべきなのか、一瞬その場所に立ち寄るだけで現地人のことを分かった気になってよいものなのか・・・旅に関しては「こうだ」とハッキリ言い切れるものではないな。(何でもそうだけど)旅に出る自分の状態や経験によっても旅から受ける印象は大きく変わるが、それも含めて物事を決め付けない村上氏のスタイルはとても好ましく感じる。ともあれ、行けるうちに旅には行っておいた方がいいやな。

[ 2007-12-30 ]

07年12月読 著名人の旅行記というとどうも著名だからこそできる取材ソースに頼って感動がややオーバーであまり共感できるものが多くなかったが、この本は違った。村上さん独自の視点で然したる観光名所で無いとこが多いにも拘らず、旅が面白く思える。  

[ 2006-11-22 ]

読むと必ず旅に出たくなる本なので、これを手に取るときはたいていストレスの溜まっている時が多い。世界に旅立つ時に背中を押してくれる本

[ 2006-08-27 ]

この中の一篇「神戸まで歩く」を読んで自分も無性にやりたくなり、西宮から神戸まで歩くのは何回かやってみました。あと、讃岐うどんも食べに行きました。さすがにノモンハンは行ってないけれど・・・

[ 2011-10-24 ]

同じ旅行にしても、讃岐うどんツアーとメキシコ辺りの違いがもう大きすぎます。
辺境は過酷ですね…。私は虫がプイプイ寄ってくるなんて耐えられません。

11.10.21

[ 2008-05-14 ]

再読してみたらおもしろいわうどん食べたいわで大変でした。メキシコ・・・うーん一回行きたいんだけどなあ。

[ 2007-11-17 ]

村上春樹の旅行記は、自分の気が乗るところと乗らないところの落差が激しい。これは割りと興がのってて面白かった。ちなみにあとがきの「旅行記の難しさ」が、気が抜けつつ鋭いところ突いてた。1月くらい置くと、沈むべきところが沈んで浮かぶべきものが浮かぶ、という言葉は納得。

[ 2007-12-14 ]

★機上で励まされた★久しぶりに再読。ウラジオストクからの帰りの飛行機で読んだ。10年ほど前の本だし仕方がないのだが、中途半端な若さを引きずった村上春樹はやや格好悪い。本人も言うように、いまや旅行記とは非常に難しい分野だ。ただ、苦労したメキシコ旅行について「メキシコでの疲弊は、メキシコでしか得られない種類の疲弊なのだ」という言葉には励まされた。疲弊だけでなく失敗も多かった旅行だっただけに、「そこでしか得られない疲弊(失敗)」と考えれば、これも意義ある旅行だったと自分を納得させられた。

[ 2006-05-02 ]

村上春樹氏の旅行記。特にまだ讃岐うどんブームがやってくる前(だったと思う)の「讃岐・超ディープうどん紀行」が最高!あ〜。食いに行きたい!!

[ 2007-01-25 ]

ときどき「ぷっ」と吹き出してしまうほどおかしかったり、物語のように読ませたり、今すぐにでもうどんを食べたい気分にさせられたり。ノモンハンのところは恐かった。ものすごーく、ひどい目にあったりしていても、相変わらず淡々と素朴に語っていて、人柄が窺い知れて、楽しく読んだ。
2006/08/09読了

[ 2005-08-24 ]

淡々と語ってらっしゃるけど、大変だったんだろうなぁ…と。写真も一緒に入ってるので、同じ目線に立ててよいです。

[ 2006-01-21 ]

以下のページへどうぞ。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/2009208.html

[ 2005-12-02 ]

やっぱりステキ。でもこの本を読んで旅したいとは思わないけど、だって結構散々な目にあってるんだもん村上さん。
村上さんの口調だから、散々な目は散々としては書かれてないけど、一般の人だったらこれは結構ですよ、結構。

[ 2007-09-01 ]

村上春樹の旅行記。
そう言えばこの人の小説以外の文章は初めて読んだかも。

無人島でのキャンプや
アメリカを車で横断する話や
四国でのうどんの食べ歩きや
ノモンハンで生々しい戦争の傷跡を見た話などが
差別されず同じように一冊の中に収められてるのがおもしろい。
小説の「僕」とは違っておちゃめな部分がたくさん見えて
それだけでも新鮮な感じがすごくあったけど
基本的な感性は小説の中に流れてるあの感じそのままで
身体感覚と文章がうまく繋がってる人なんやろなぁと思った。

震災後に故郷の神戸を歩いてみた話が特に心惹かれた。
今そこにある神戸を見ながら
同時に記憶の中の別の神戸を見ていて
現実の神戸にいながら
記憶の中の神戸にいる感じがして
その二重性は故郷を離れて暮らす自分にもよく分かるし
それを感傷的に描けるのがとても村上春樹らしいなと思った。

[ 2005-08-30 ]

雑多な紀行文集。重い旅もあり、軽い旅もあるが、それぞれ面白い。文章、考え方のスタイルが一貫しているので、香川もノモンハンも同じように読める。