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作品レビュー

[ 2019-03-14 ]

前著「こわいもの知らずの病理学講義」もおもしろかったが、これはさらにわかりやすく、楽しんで読めた。「病気ってなに?」と題したまえがきに始まり、うんうん、なるほどねという話題が次々出てくる。第1章の、腸内フローラとハイパーベンチレーションの話だけで、すでに元を取った気になった。その後も、興味深い話ばかり。誰でもできるダイエット法、自分のゲノムを知るということ、アルコール中毒とは?、ガンは予防できるのか、風邪とはなにか、などなど。

健康や医療についての情報はあふれかえっているけれど、どうも肝心なところがわからなかったり、不安感だけが募ったりすることが多い。その点本書は、まあ人間いずれ死ぬんだし、あまりキツキツ考えずに、そこそこ気をつけて暮らそうかという、ちょっとゆったりした気持ちにさせてくれる。

これは、著者独特の柔らかい大阪弁の語りによるところも大きいと思う。テレビなんかで耳にする大阪弁には、どうも響きのきついものが多いし、読むにしても、田辺聖子先生がお書きになるような春風駘蕩といった風のものには、最近あまりお目にかかれない。著者の、軽く自分に合いの手を入れながら流れていく文章は、実に私の好みなのだった。

[ 2019-01-21 ]

病原性微生物やウイルス、ダイエット、がん、以前から気になっていたオプジーボについての話が分かりやすく書かれていました。(あまり)病気をしない暮らしをするのに特別なことをする必要はなく、手洗いをする、睡眠不足にならない、ストレスを溜めない、社会的ネットワークを広げることが良いそうです。それらのことを守って、今年は風邪を引かないようにしたいと思います。

p26
池田は、昆布の出汁の研究から、うま味を感じさせる物質がグルタミン酸ナトリウムであることをつきとめました。

p36
腸の中には、なんと、500種類程度、100兆個以上の細菌が棲んでいると考えられています。我々の体を作っている細胞の種類が200、総数がおよそ37兆個といわれていますから、腸内細菌の多さがわかるでしょう。

p37
腸内に存在する細菌は、全部ひっくるめて、腸内細菌叢、あるいは、腸内フローラ、と呼ばれます。

p38
ふだんから良く耳にするビタミンとは、生きていく上で必要な微量の有機化合物のことです。一部例外がありますが、我々の体はビタミンを作ることができません。ですから、ビタミンCとかは果物や野菜などから摂取する必要があるのです。ビタミンKというのをご存じでしょうか。たとえば、ちょっとしたケガをしても、すぐに血が止まります。それには、血液凝固因子という何種類ものタンパク質が機能します。ビタミンKは血液凝固因子を作る時に必要なビタミンです。

p40
腸内フローラというのは、一つの生物ではなく、いろいろな細菌の集合体です。だから、ある生物の全遺伝情報であるゲノムという言葉を使うのはちょっとおかしい、ということになります。そこで、腸内フローラ全体の塩基配列情報のことは、「高次」のとか「超」を意味する「メタ」という言葉をくっつけて、腸内フローラのメタゲノムと呼ばれています。

p41
ビタミンKのことを少し書きましたが、赤ちゃんは腸内フローラが未発達なので、十分なビタミンKが作られません。また、母乳にもあまり含まれていません。なので、新生児にはビタミンKの投与が必要なのです。

p107
いまでは、この「胎児期における低栄養状態は、何十年もたってから、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、高血圧など、さまざまな生活習慣病のリスクになる」ということは、確かな事実としてひろく受け入れられています。

p109
エピジェネティクスの定義はいろいろあるのですが、ざっくりと、DNAの塩基配列の変化なしに細胞がある状態を記憶する現象、と言うことができます。

p110
妊娠の初期に、低栄養状態にさらされると、その状態にあわせて適応する。いいかえると、少ない栄養で生きていくのに適した細胞から成り立った体になるのです。

p128
吸収されたアルコールがいつまでも血中に留まるわけではありません。アセトアルデヒドという物質に代謝されていきます。じつは、このアセトアルデヒドというのがくせ者なのです。アルコールが気持ちよくさせてくれる効果をもたらすのに対して、心拍数の増加、頭痛、吐き気、発汗、顔面紅潮といった、お酒による楽しくない作用のほとんど、さらには酒飲みの大敵である二日酔いもアセトアルデヒドのせいなのです。
もちろんアセトアルデヒドも代謝されます。ありがたや、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)という酵素様のおかげをもって、酢酸へと分解されていきます。

p129
ALDHの活性には、NN、ND、DDと、遺伝的に決定された三つのタイプがあります。Nはnormal(正常)のN、Dはdeficient(欠損)のDです。NNタイプの人はアセトアルデヒドを速やかに代謝できるので、不快な思いをすることが少ない、いわばお酒に強いタイプです。それに対してDDタイプの人はアセトアルデヒドを分解する能力がほとんどなく、酒を飲むと苦しくなるので、下戸にならざるをえないタイプです。そして、NDタイプがその中間。

p155
ついでにいうと、漢方薬である五苓散は二日酔いに効くとされています。うれしいことに、このお薬は、体の中の水の分布をただすことによって、悪心、嘔吐、頭痛といった悪酔いや二日酔いの症状をすべてやわらげてくれるそうです。

p160
がんゲノムをはじめとする、これまでのがん研究から、がんの発症に直接的に関係する遺伝子変異と、そうではない遺伝子変異があることがわかっています。そして、がんの直接的原因になりうる遺伝子の変異が「ドライバー遺伝子変異」、それ以外が「パッセンジャー遺伝子変異」と名づけられています。

p161
そのDNAの複製の際に、どうしても変異が生じてしまうのです。その頻度はとても低いのですが、ゲノムの文字は60億個もありますから、総数でいうと結構な数になってしまいます。その際、どの遺伝子に変異が生じるかはランダムなので、運悪くドライバー遺伝子に変異が生じることもあります。そして、それが、一個の細胞の中で蓄積していくと、がんが発症するのです。
ヒトが生きるには、細胞が分裂し続けなければなりません。歳をとればとるほど、当然、細胞分裂の回数が累積してきます。それは、先に書いたような理由で、遺伝子変異の数かま増えるということを意味します。その結果として、複数のドライバー遺伝子に変異が生じてらがんになってしまう、ということなのです。
他にも、炎症がおきたときに作られる活性酸素や、アルコールが代謝されて産出されるアセトアルデヒドも変異を引き起こすことが知られています。

p165
ピロリ菌は、細胞に突然変異を直接引き起こして胃がんを作るのではありません。そうではなくて、慢性炎症を介して胃の発がんを促進します。
どういうことかというと、まず、慢性炎症がおきると胃の粘膜上皮細胞の増殖が促されます。そうなると、細胞分裂の回数が増えます。細胞分裂が増えるということは、DNAの複製回数も増えるということなので、突然変異が多くなって発がんのリスクが高まるのです。

それとは別に、慢性炎症になると、活性酸素の量が増えます。活性酸素というのは、酸素分子から作られる、過酸化水素などの反応性の高い分子のことです。活性酸素は、さまざまな細胞機能を活性化するという好ましい働きもしてくれるのですが、量が多くなると、いろいろな悪さもします。その悪さの一つが遺伝子変異の誘発なので、活性酸素も発がんの要因になるのです。

p169
ドライバー遺伝子の中には「がん抑制遺伝子」というのがあります。その遺伝子に異常があると、細胞増殖のブレーキが効かなくなり、がんになりやすくなってしまうのです。ヒトパピローマウイルスは、がん抑制遺伝子に由来するタンパク質の機能を失わせるタンパク質を産出して、せっかくのブレーキを働きにくくします。そのようなメカニズムを介して、感染した細胞をがんになりやすくするのです。

p197
血管が詰まって酸素がいかなくなり、組織が死んでしまうような場合がネクローシスです。ネクローシスは必ず何らかの病的異常によって引き起こされます。それに対してアポトーシスな、病的な場合もありますが、免疫反応のように正常な生体反応においても生じる細胞死です。
免疫というのは、細菌やウイルスなど、外からやってきた異物=非自己をやっつけるメカニズムです。免疫に関係する細胞は何種類もあるのですが、主役のひとつはリンパ球とよばれる細胞で、そのうちメジャーなものはT細胞とB細胞です。これらの細胞の表面には、異物を認識する受容体があります。
その受容体は、それぞれが特定の異物を認識するのですが、外来性の異物はどんなものがやぅてくるかわかりません。ですから、ものすごくたくさんの種類の受容体が必要です。細かい話は省きますが、そのために「遺伝子の再構成」とよばれる現象があります。1987年に利根川進先生がノーベル賞を受賞されたのは、その分子メカニズムの解明によるものです。
この遺伝子再構成により、T細胞もB細胞も、じつに多くの種類の受容体を作ることができるのです。しかし、ひとつ困ったことがあります。それは、遺伝子の再構成はランダムに生じるので、非自己である異物だけでなく、自己、すなわち、自分の細胞が作る物質に反応する受容体も作ってしまうのです。
自己を認識するような受容体ができてしまうと困ったことになります。というのは、自分の細胞を異物として認識して攻撃してしまうからです。実際にそのような病気があって、自己に対する免疫が生じてしまう、という意味で、自己免疫疾患といいます。膠原病もその一種です。そのような状態にならないように、自己に対する受容体を発現した細胞には死んでもらう必要があります。アポトーシスは、そういった不要な細胞を殺すため、すなわち、からだを正常に保つための細胞の死に方でもあるのです。

p201
PD-1はT細胞の表面にあって、T細胞の機能を抑制する、ということがわかったのです。ですから、PD-1がなくなるとT細胞が暴走して自分の細胞を攻撃し、自己免疫疾患が生じてしまうのです。

p203
抗体は、体内に侵入した異物を認識するタンパクで、リンパ球のひとつであるB細胞から分泌されます。PD-1に対する抗体は、PD-1と結合して、PD-1とPD-L1との結合を妨げることができます。かくして作られたのが抗PD-1抗体であるニボルマブ(商品名:オプジーボ)です。

p231
中途半端な抗生物質投与によって薬剤耐性が生じやすくなります。だから、不要な抗生剤の投与などは避けなければなりません。いまだに、風邪で抗生剤を処方されたりする先生もおられるようですが、後の項でも述べるように、風邪はウイルスによって引き起こされる病気ですから、抗生物質など絶対に効きはしません。それどころか、中途半端な投与によって何らかの耐性菌を作ることになりかねないのです。

p257
200種類もあるウイルスのうちどれかに感染して風邪をひくと、そのウイルスに対して免疫ができます。しかし、原因ウイルスは総数200種類もあるので、ひいてもひいても、別の種類のウイルスによる風邪をひくのです。
少し意外かもしれませんが、統計的には、歳をとればとるほど、風邪に罹りにくくなることが分かっています。これは、いろいろな種類のウイルスの風邪に罹って、それらのウイルスに免疫ができていくためと考えられています。

[ 2019-03-23 ]

病理学の教授が、書いた医療エッセイ。

とても軽快な文章ですいすい読めて、内容も面白かったです。

[ 2019-03-07 ]

話が面白い、医事新報に連載を持っている先生。予防医学はご専門ではないので、読み物として読むのがちょうどいいように思う。

[ 2019-02-13 ]

おもしろい!前作の続編として、新たな病理の話が展開されるのかと思って読み始めたが、いい意味で期待を裏切られた。今回は健康エッセイ。相変わらずの著者のテンポの良さに引き込まれてしまった。自分の体の事がわかるのはこんなに楽しいものなんだと思った。

[ 2018-12-14 ]

前作「病理学入門」がなかなか面白かったので、この本を手に取った。
前作と比較すると、こちらを先に出版した方が良かったのでは?という難易度の差があった。
ただ、やはり一部読んでいて難しいな、と思う箇所がいくつかあり、その都度、あぁ、自分はまだ医学の知識が足りないのかな、と反省しながら読んだ。

[ 2019-04-21 ]

関西人のおっさんテンポで楽しく読めました。ただやはり病気のメカニズムは簡単に書かれてはあるもののすっとは頭に入ってきにくかった。

指の親指見るのとガンになりにくい暮らしはしよう。

[ 2019-01-27 ]

読書メモ

病気をしない暮らし 仲野徹

ずっと読んでみたかった内田樹の界隈(?)の病理学者の本。
生きるとは、ダイエットやがん、お酒との付き合い方などキャッチ―な話題を専門的に解きほぐしていく内容で、ド文系の自分も読んでいて面白かった。

味覚には酸味や甘味と同一カテゴリーにうま味というものがあり、それを発見した明治時代の化学者・鈴木三郎助が興したベンチャー企業が今の味の素であるという豆知識から本に引き込まれていった。味覚と体への影響という観点では、苦みは体に悪いものを表しているという一文もあった。また、つわりの際に味覚が変化することに関して、特定の食べ物を食べれなくなるという現象に対して、胎児が奇形になるリスクを孕む物質=催奇形性生物を含んでいるものを、味覚のフェーズで除外しているという説がある。人間の体も神が創り賜うし一つのシステムであると考えると、非常の合理的なものである。個人的には、苦みの代名詞であるゴーヤをよく食べる沖縄人に長寿が多いのは、この本の主張からすると例外的なのかもしれないと思った。一方で、沖縄の温暖な気候がストレスフリーな生活を促進させ、そういった環境的な要因も多いのかなと。

かつて阿部謹也の本に中世の人々は体内は小宇宙、体外は大宇宙と認識していたと書いてあったが、この本も腸内フローラという37兆個の菌の集合体が体内にあるという点で、おなかの中の小宇宙と表現している。赤ちゃんのときは無菌状態であるが、そこから環境に合わせてフローラが形成される。国によってフローラの構成は異なり、日本人が海外でおなかを壊すのはフローラの違いによって起こるとも結論付けられる。最近のWIREDの記事で、腸内環境が性格にも影響を与えるという記事があった、腸内菌を移植すると性格も変わるのだとか。。

呼吸は吸呼ではない。何を言おうとしているかといえば、吸うことより吐くことの方が大事であると。まず、吐いて、そして吸う。これは呼吸中枢のメカニズムとも連動している。
息を止めると、体内の二酸化炭素の排出が止まってしまい、血中の二酸化炭素濃度が向上する。それをトリガーに呼吸中枢に働きかけ、人は息を吸うのである。息をしたくなるセンサーは、実は血中の二酸化炭素の増加にあるとのこと。潜水泳法が禁止されているのは、このことからきている。ハイパーベンチレーションという深呼吸をして、二酸化炭素濃度を下げた状態で泳ぎ始めると、運動により酸素は減っていくが、センサーが危険を感じるほど二酸化炭素濃度は上がらないため、人は酸欠状態でも気づかなくなってしまう。その結果、突如として気を失ったり、脳に大きな障害が起きたりすることが研究で分かっているため、この泳法は実は禁止されているのである。

ゲノム:DNAの中にある60億ものACGTの塩基の配列によってもたらされる人間の全遺伝子情報。

[ 2019-05-06 ]

難しい医学の話をわかりやすく楽しく書いてくださった。
それでも文系の私は第7章番外編が一番面白かった。

[ 2019-04-19 ]

読んでいる途中だけど、読みやすくて面白い。引き込まれて寝落ちするまで読んじゃう。自分のゲノム情報って今は10万円で調べられるんだって。全遺伝子情報

[ 2019-01-16 ]

仲野病気本・第2弾。前作が面白かったから、こちらも当然入手。前作で扱われなかった病気たちについての病理学講義本と思ってたから、ちょっと違った方向性が少し意外だったけど、二番煎じを避けるって意味では当然か。で、本作もとても読み易くて、そしてすぐにでも生活に応用できそうな知識がてんこ盛り。かといって専門的過ぎないから、リーダビリティの高さも相変わらず。中でも、自分の経験も織り交ぜつつのダイエット談義は、実践したくなるような興味深い内容でした。第3弾、待ってます。

[ 2018-12-26 ]

『怖いもの知らずの病理学講義』を大変面白く読ませていただいた仲野徹先生の新著ということで早速に。内容はネットコラムの連載を再構成されたものとのことですが、「生きるということ」「ダイエット」「遺伝と環境」「アルコール」「がん」「病原体(含む「風邪」)」と身近なテーマが多く、前著に続いて大変楽しく読ませてもらうとともに、色々とためになりました(ためになりそうです)。
難点は、中で紹介されている本がどれも面白そうで、思わず買ってしまうこと。(追加の書籍代がかさみます(笑))。あ、次に最も読みたくなったのは先生の2011年のご著書『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』ですが。

[ 2019-03-02 ]

下の味覚地図は今は否定されている。
色で味覚を分けている。色がわからなければかき氷の味はわからない。
苦味は毒や腐ったものを避けるため。閾値は他の味覚に比べてはるかに低い。
ビタミンK=血液凝固因子を作るために必要。
DNAはA,C,G,Tの並び方による情報。次世代シークエンサーで安価に解析できるようになった。
赤ちゃんは無菌。腸内フローラは生まれてからできる。産道にある菌が最初。帝王切開だとその菌はない。
腸内フローラはかなり安定。すぐに調節はできない。

息を止められないのは、炭酸ガスが増えるから。大きな深呼吸を素早く繰り返す(ハイパーベンチレーション)とそれが無くなるので長く息を止めていられる。
潜水泳法が禁止されているのは、苦しくなくても血中酸素が無くなって突然意識消失に陥る可能性があるから。

炭酸が好きならビールを炭酸水に変えればよい。
常にダイエットをしていることを意識していればちょっと我慢する。指にキ、と書く。いつもダイエットのことを意識する、だんだん余り量を食べなくなってくる。美味しいものを食べた時の満足度が上がる。
痩せるためにゆっくり食べる、ではなくゆっくり食べられるようになったら、自然に痩せている。

チンパンジーとヒトはゲノムの差は1.2%しかない。個人間は0.1%程度。遺伝的な素因と後天的な素因では、背丈や知能は後天的な影響が大きい。
ゲノムでなりやすさがある程度わかるが、あまり大きくない。

胎児期の低栄養は生活習慣病のリスクになる=バーカー仮説。エピジェネティクス。

アルコールはアセトアルデヒドから酢酸に分解される。
飲んですぐ吸収されるわけではないところがミソ。
アル中は差別的な用語。アルコール依存という病気。
アルコール依存はアディクション=別人格が乗っ取ること。
依存は物質依存だけでなく、ネットやギャンブルなど行為依存もある。

アルコール用のサプリは、ウコンかアミノ酸。
アルコールの代謝のためのMEOS系の酵素ある種の薬は効きにくくなる。

がんはDNAの複製に失敗した細胞。活性酸素やアセトアルデヒドはがんへの変異を引き起こす。
タバコ、ヘリコバクターピロリ、B型C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん。ワクチンがある。
副作用と副反応。ワクチンは副反応という。
アルコール飲料と加工肉は発がん性が認められる。
加工肉は疫学調査によるだけ。
日焼けサロンはフランスでは使用停止勧告が出ている。

ガンは長生きの宿命=細胞が分裂する回数が多ければ複製ミスも多くなる。運によるもの。

代替医療だけを受けた人の死亡リスクは2.5倍。
ビタミンCや笑いがガンに効くとは限らない。

細胞の死に方はネクローシス=壊死とアポトーシスがある。

オプジーボやヤーボイは免疫チェックポイント阻害剤。免疫細胞のアクセルを踏むのではなく、T細胞のブレーキを外す方法。2~3割しか効果がない。

人が耐えられる程度の不快な思いをすることも幸福感を永続的に深く味わわせることに有効=本庶祐

野口英世は梅毒で死んだ。黄熱病は峠を越えていた。

アインシュタイン「論理はあなたをA地点からB地点へと導く。しかし、想像力はあなたをどこへでも連れて行く」

初期の抗菌剤はサルファ剤=第二次世界大戦中に活躍。耐性ができやすいため今は使われていない。
その後抗生物質ができた。
チャーチルの肺炎を救ったのはペニシリンとされているが、実際はサルファ剤。サルファ剤はドイツで開発された。
MRSAはメチシリンに耐性を持つ細菌。
ストレプトマイシン=結核の特効薬。
耐性ができると怖いのでなるべく使わない。風邪には不要。

ウイルスには抗ウイルス剤。50年ほど前に生まれた。
特異性が高い。ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、などに特化している。

南極では風邪をひかない。寒くても風邪ウイルスがないから。
風邪とインフルエンザは別物。
風邪をひくウイルスは200種類ある。
歳をとると風にかかりにくくなる=免疫ができる。
睡眠不足やストレスは風邪にかかりやすい。疲労とは関係ない。適度な運動は善玉。
風邪をひくのは飛沫より接触のほうが多い。マスクより手洗い。手で顔をさわらない。

ポモドーロテクニック=25分仕事に集中、5分休み、で仕事の能率を上げる。

[ 2019-04-16 ]

いわゆる科学を一般向けに書いたような本。

生理学を学んでいたので、内容に驚きは少なかった。
けれど、生理学の基礎知識があまりない人には是非読んでほしい一冊。
なぜなら、分かりやすく面白い上に、考えさせられる部分があったからだ。
ゲノムのこと、癌のこと、風邪のことなど身近だけど知らない故にあまり考えないテーマが多いのではないだろうか?
どんどんと進歩が進む医療分野のことは知っておいて損はないと思う。
例えば、自分の遺伝子解析をしたいか?
結果を知っても対処はできないかもしれないけどそれでも良いか?
出生前診断すべきか?
などと言った問いだ。

日本の研究分野はどうなるのかなとも思った1冊。

[ 2019-03-04 ]

梅田の紀伊国屋書店のポスターで見かけたのをきっかけに図書館で借りた1冊。
中野徹さんは辺境ラジオでよく出てきはる教授さんなので、親しみ深く読み進めることができた。

[ 2019-02-17 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2019-03-18 ]

『(あまり)病気をしない暮らし』発刊記念 仲野徹先生による健康のためのトークライブに参加しました‼️

トークが抜群に面白く、私の免疫機能が活性化しました(^^)

また、同じ研究者(といっても雲の上の方ですが)として共感できる内容が沢山ありました。

仲野先生からサインもいただきました‼️