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上級国民/下級国民(小学館新書)

(179)
価格:820(税抜)

作品レビュー

[ 2019-11-09 ]

【正不平等】
ー 正しい不平等 ー
どんどん平等になっていきすべての障壁がなくなったときは確かに恐ろしいです。

すべての責任が自己責任になります。
人種差別だ、男女差別だ、政治家が悪い、会社・上司がよくない、機会が不平等、家柄が違う、世の中が悪いなどと言えません。すべてが平等です。
できなかった場合は言い訳することができず、すべて自分が悪いことになります。
究極のダメだしです。

ここまでになると下位に位置する人間は生きていくことはむずかしくなります。銃を乱射して世の中が間違っていると叫ぶこともできません。
平等の機会・条件で競って優劣がついてしまっているのですから。。。すべてが自分の責任になります。

こう考えると、ある程度不平等が存在しないと下級に位置してしまったときに生きる糧がなくなってしまいます。負け犬の遠吠えの余地も残っていないとやってられません。
あるいはすべてが「個性」というものでくくられて、優劣がない状況になれば問題ないのでしょうが。。。

これからフリーランスが増えるのは間違いないでしょうが、フリーランスは基本的に個人契約です。会社という看板で契約するわけではありません。個人の看板で契約を結ぶ必要があります。
契約を結べる人はいいのですが、問題は契約をとれない人になります。これも何の障壁もない自由競争の結果であるため、自業自得というどこにも文句の言えない状況となります。こういう人たちはどうやって生きていけばいいのでしょうか・・・

ー 団塊の世代 ー
団塊の世代は正直うらやましいです。人口のボリュームゾーンでしかも上の人間がいない状況です。何でも自分で生み出す苦労はありますが、文句を言われることなく、自分たちの自由にできる、こんなうらやましい環境はないです。自分たちが時代(ルール)を創っているのです。苦労も苦労でなくなり最高に楽しい状況です。

団塊の世代の雇用確保をして、60歳でやっとその下の世代が活躍できると思ったら、まだまだやめないで働き続けているのです。団塊の世代が60歳になるときにいろいろな問題が発生すると予想されていましたが、全く起きませんでした。65歳になるときにさすがに問題が起きると予測されていましたが、それも特に大きな問題は生まれませんでした。それもそのはずで、団塊の世代が既得権を握ったまま働き続けているからです。70歳を超えても現役で社長に君臨しているのです。

後期高齢者になってやっと仕事をやめて権力を明け渡すのかもしれませんが、次は団塊の世代の年金を確保する時代がやってきます。人数も多く発言権を多数持つ団塊の世代の年金を減らすことは不可能です。死ぬまで時代の中心に君臨し続けるのです。ただ、あと20年ほど我慢すれば本当に(ついに)団塊の世代がいなくなり時代が変わります。
団塊の世代はうらやましいかぎりの世代です。

ー 加速技術 ー
テクノロジーが恐ろしく進化して、大多数の人間の理解を超え始めています。しかし、今現在、極端に進化・成長し儲けを生んでいる分野はテクノロジーの世界しかありません。他の分野はそれほど進歩していませんが、テクノロジーはさらに飛躍する余地を残しています。
人はテクノロジーを理解することをあきらめるときがいずれやってきます。うまく利用するように移行しますが、うまく利用することすら困難な時代がやってきそうです。少しだけ理解しているものが大多数の理解できていない人間を操るかたちになると思います。
団塊の世代に勝てる(勝ち負けではないが・・・)ところはここに一つの可能性はあると思います。テクノロジーについていけないようにすればいいのですが、残念ながらお年寄りだからついていけないわけではないというところが悲しいです。お年寄りでもテクノロジーを使いこなしている人は多数います。さらに、団塊の世代はバイタリティー豊なため、下の世代よりテクノロジーを積極的に使用する人も多いです。

やはり、ボリュームゾーンの世代が亡くなるまでは時代は変わらないのかもしれません。

[ 2019-08-12 ]

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[ 2019-08-07 ]

日本と世界が抱える現代社会の問題点が浮き彫りになる一冊。知識社会の現代の中で人々は明確にその知能レベルによって分断されてしまう。そしてその知能レベルでの分断が経済的な分断も生み出すことになり、さらにそれがモテ非モテといった問題にまでつながってしまう。このように現代社会において日本に限らず世界中で同様の問題が発生しており、これを明確に解決する方法が無いのが現状である。このままではいつまで経ってもインセルに代表されるような現代社会への報復を思想する人間が現れ続けてしまうだろう。

[ 2019-08-15 ]

何でも自己責任、ではなく低所得者層の底上げを実施していかないと分断は拡大してしまうんだろうな。
あとベーシックインカムへの反論がすごい端的で良かった。

[ 2019-11-18 ]

バックデータを示して説明しているので、非常に理解しやすい。しかし、AIが進化すると、本当に人間が知識で分けられることはなくなるのだろうか。

[ 2019-10-22 ]

知識経済と評判経済の世界

「知識社会化・リベラル化・グローバル化の巨大な潮流のなかで、現代世界は、国や歴史・文化・宗教などの違いにもかかわらず、ますますよく似て」きている。「なぜなら、すべての人が同じ目標ーーよりゆたかに、より自分らしく、より自由に、より幸福にーーを共有しているから」だ。「この価値観は、今後もますます強まって私たちの生活や人生を支配することになる」。

その結果、先進国を中心に中間層が破壊され、「上級」と「下級」に分断されていく。このような未来を生き延びていく方策として、今後大きく2つのトレンドが出てくるだろう。

ひとつは「高度化する知識社会に最適化した人的資本を形成する戦略。エンジニアやデータサイエンティストなどの専門職はいまやアスリートと同じ」になる。

もうひとつは、「フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどで多くのフォロワーを集め、その評判資本をマネタイズしていく戦略」。高度化する知識社会では、テクノロジーが提供するプラットフォームを利用して、会社組織に所属することなくフリーエージェントとして自由な働き方をすることが可能になった。

とはいえ、「この潮流からこぼれ落ちてしまうひとたちが生まれるのは避けられ」ない。その結果がどうなるのか、「近代の行きつく果て」をこれから見ることになる。

[ 2019-11-10 ]

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[ 2019-10-21 ]

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[ 2019-09-01 ]

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[ 2019-09-05 ]

飲み会の会話で「既婚者はモテる」「一番モテるのはバツイチ」みたいなことを聞くことがあって、なんとなくそんな気はしてるけどホントにそうなの?みたいなところをエビデンス交えて事実(ファクト)はこうだ!と語られており、とても腑に落ちて面白く一気に読めた。

[ 2019-08-28 ]

著者の本は朝日嫌いに続いて2冊目です。
トランプ現象、ブレグジット、黄色ベストデモの背景については目新しさはなかったです。福沢諭吉の学問すすめにあるように、近代は教育で分断するように、宿命ずけられていたんだと納得。その分断を利用して、メディアも、ビジネスも、政治も成り立っている。

[ 2019-11-10 ]

ベーシックインカム全否定
負の所得税もほぼ同じかな
この論を覆すのは無理だなー
そしてナッジか
これ悪用されたらたまらないし
影響力の武器
行動経済学
要熟読だな

[ 2019-09-10 ]

著者の一貫した主張ではなく、他人の研究や著作についての主観を述べているにすぎない。キャッチーなタイトルにつられてはいけないと感じた。

[ 2019-11-16 ]

資本主義である以上、格差は発生する。それは仕方がないことだが、マスコミや新聞ではその事実をきちんと報道などをして欲しいものです。

[ 2019-12-25 ]

○自分は本当の意味で上級国民なのか下級国民なのかを考えさせられる内容だった。
○貧困というのは根深い問題を根本から解決することは未来永劫不可能ではないかと思う。

[ 2019-12-09 ]

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[ 2020-01-19 ]

最近流行りのワードを並べた本かと思って読んでみたら、素晴らしい本でした。僕は仕事を通しベーシックインカムは成功しないと思いましたが、ここまで明確に"成功しない"と言ってくれる人がいるとは驚きです。
この本は、"社会を上流国民と下流国民という観点からみたとき、社会構造は変えられなくとも、個人レベルで解決する方法を模索した本"です。ただし、世の中の流れをみていくので直ちに解決できるものではありませんが。
著者は、平成から令和の変化は、人口の比率の最も高い団塊の世代以上を保護する政策に片寄っていたと指摘しています。同じ時代を僕も生きてきましたが、たしかに著者の指摘通り若者の就労対策が置き去りとなり、若者の気質や自己責任に転換されていました。結果的に親の収入に頼らざる得ない状況となり、親と同居し低収入での生活を余儀なくされ、いつしか引きこもりとなっている層が一定数います。著者の指摘通り、特に"高卒の学歴しかない層"の場合は極端に自己責任とされ無視される存在となっていました。これは身分制度ではないが、社会構造として存在しています。更に悪い事に野党も団塊世代以上の味方となっていました。正規労働者以外の道を選んだとしても、非正規労働者実力さえあれば十分な報酬を得られる社会構造の転換を目指しませんでした。これは野党の支持母体が正規労働者の多い連合であり、正規労働者の不利になる改革をする事ができなかったらです。著者は様々な文献の引用を提示しつつ、著者の意見を展開していきます。
またグローバル化により世界は総体では豊かになるが、先進国では中間層が上流国民と下流国民に別れていく流れができていると伝えてくれます。トランプ大統領はアメリカ中間層から別れた下流国民層を発見し味方につけたという論は大変わかりやすかったです。時々、どこまでが引用かどこからが著者の主張か、面白くて一気に読んでしまいわからなくなってしまいました。
著者の橘玲氏は、作家で国際金融小説「マネーロンダリング」や「人生は攻略できる」等の金融・人生設計に関する著作も多数あります。本書を読んだ後、すぐに著者のブログをスマホのホーム画面に常駐させました。
今後、我が国に変化を呼び込むとしたら"若者が選挙に投票しに行く事"と"若者の声を代弁して改革を行える議員"を選出する事なのだと思います。若者の有権者が投票しない限り老人向けの政策が実施され続けます。投票に行っても高齢者の有権者の数が多いのだからと難しいと諦めてはいけないですね。また、できるだけ早い時期に社会構造を見抜き稼ぐ力をつけていく必要があるのだと思います。単純に知識を得る方法は、ネットのおかげで安く手に入るようになりましたし。
現在は安定していたとしても何かのタイミングで収入が途絶える可能性があります。若者同様に多くの国民も不安定になる存在と意識しなくてはいけないと思いました。

[ 2020-01-21 ]

タイトルからしてもっとどぎつい内容かと思ったら違いました。
海外事情なども広く浅く書いていましたが、特に新たな発見もなくちょっと期待はずれ。

[ 2019-12-10 ]

本のタイトルから敬遠していたのですが、オススメされたので読んでみました。

タイトルほどのどぎつさはなく、

平成と令和の時代がいかなる時代だったのか。
現在の格差はどのような原理で起こるのか

という内容で、今の社会を構造的に俯瞰できる非常に良い本でした。

[ 2019-10-09 ]

タイトル通り衝撃的。この著者は結構好き(^^)。
読まなくてもある程度は肌で感じていたことを「やっぱりか…」と、データで裏付けてくれる…勝ち組じゃない人には怖~い本…だけど一読の価値あり。
本屋さんで見かけて。

[ 2019-09-10 ]

一言で書くと、
社会的な分断(格差)が生まれる原因と、分断によって引き起こされる社会問題をまとめている。

本書では
団塊の世代と若年層世代の日本の雇用格差、
金、地位のある人とない人のモテ格差、
知識格差によるアメリカでの収入格差、

を取り上げ、それぞれの格差が人々の考え、行動をどのように導くかを解説する。
それぞれの考え行動は、さらに格差を生む方向へと社会を動かしていく。

世の中のパワーバランス(人口分布、富の分布、知識の分布)を正しく理解することが、世の中の流れ、動きを理解していくことに欠かせないことを気づかせてくる一冊。

[ 2019-08-23 ]

トランプ旋風、ブレグジットなど、最近の世の中の動きが、マジョリティの分断によるものであり、それが高度知織化、リベラル化、グローバル化によるものであることが、よく理解できた。引用を筆者の主張に強引に結び付けていると感じた部分もあり、全てに同意するわけではないが、世界の将来について普段感じていることと概ね一致していた。読み終わり、自分がどうやって生きていくか、子どもをどう育てていこうか考えて、溜息がでた。

[ 2019-12-28 ]

この本はSさんからのプレゼント。「読むと暗くなるかも」という話であったが、それほど極端には暗くはならなかった。
確かにこういう両極端が生まれつつあるのは感じられるし、その傾向がますます加速されそうな予感もするので暗くはなるのだが、一方、誰もが所属階級からの逸脱の可能性が十分にあるということが救いにもなっているのかも知れない。人生、何があるか予測不可能だ。そしてまた、お金だけで決まってしまうものもそんなにないような気がしているからだろう。どんな暮らしをしているかよりも、それを本人がどう感じているかがポイントになると思う。(コアラ)

[ 2019-12-29 ]

・上級国民/下級国民がモテ/非モテにつながる
・ゆたかな社会における幸福とは、愛情空間が満たされること
・「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流にいる⇒ひとびとの全体としての幸福と引き換えに「上級国民/下級国民」へと分断

[ 2019-09-19 ]

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[ 2019-11-09 ]

自由になった→自己実現→自己責任→自由が共同体を解体→ゆるいつながりへ
こんな難しいこと考えたことはなかったが、世の流れはいづれにしても、ゆるいつながりになっている。と思う。

[ 2019-12-01 ]

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[ 2019-09-25 ]

パラパラと読んでます。 いろいろな書物の寄せ集めで、作ったような本ですので、その程度の読み流しで十分かと。本書で引用されている本を読むための、索引集くらいな感じでしょうか。

中高年の雇用を守るために氷河期世代が雇用の調整弁となって犠牲にされたという説には、あーとため息をつく他ない。

社会に上級 と下級というような、センセーショナルな格付けがこれ以上流布して欲しくないし、名付けによって風潮が固定化してしまうことは良くないと思う。

ただ、密かなるホンネということでこういう考え方はずっと通底していくだろうし、知能や家柄など、動かしがたい上流、下流の位置付けは、あるといえばある。

下級な人たちはイコール下等な人たち、ワーキングクラスで低学歴、低所得で、犯罪率なども高いという風に蔑まれてしまうのだろうか。

下級といえども、社会になくてはならない職業や役割は存在する。
低学歴の人の方が若くして出産するケースも多い。日本の人口を担う面でも無視できない層だ。その人たちが職を得て家庭を築き、子供を養って幸せに生きていけなかったら日本は沈没する。
モラルを尊び、家庭を築き、地道に真っ当に暮らす人たちを尊重せずして社会は回らないのではないかと思う。

インセルという、社会から排除された独身男性について。悲しい事件が相次いでいる。モテずとも生きていくことを肯定できるあり方が、男女共に求められている。だって世の中みんながみんな美男美女、勝ち組三高って訳ないんだから。

[ 2019-10-01 ]

『上級国民/下級国民』(橘玲 著/小学館)vol.521
https://shirayu.com/blog/topstory/other/8720.html

[ 2019-10-20 ]

 この格差社会や日本の内外で起こっているポピュリズムの台頭について、参考文献を挙げながら、大変わかり易く解説している。
 この先も続く団塊の世代への忖度と若年層への負担の付け替え、知識の格差による社会の分断、米国のトランプ政権が盤石な訳(米国民の分断)などわかりやすかった。
 リバタニアとドメスティクスは新たに知ったのでもう少し勉強したい。

[ 2019-08-21 ]

2017新書大賞「言ってはいけない-残酷すぎる真実」。橘玲さん相変わらずのタイトルお上手で売上好調な新書。「上級国民下級国民」内容は同路線で新しさはありませんでした。「知織化」「リベラル化」「グローバル化」による中流の下流化は欧米でも起こっており社会の分断化はますますこれからも進行するだろう。でどうすればいいの?

[ 2019-08-22 ]

某書店で売れてる新書No. 1とあり購入。

今までもこれからも団塊世代の人たちにいいように日本は動くかもしれないのは、納得。
社会保障うんぬんを改善するのではなく、結局若い世代が働いて支えるしかないのですね。

他の内容は自分には微妙でしたので星2つ。

[ 2019-08-13 ]

第1章のみ、参考になりました。これからの令和の時代は、団塊の世代の社会保障を守るためだけにあると言えることです。

[ 2019-11-15 ]

知識社会が招いた貧富格差。これに尽きると思う。
格差は確実に広がっており、一度、落ちたら這い上がることができない可能性を秘めた現代において、どうやって生きるかを考えるきっかけになる。
資本主義が続くのであれば、それに合わたお金の使いかた、つまり投資がどの人にも必要。
給料は抑えられる一方、株主へは高配当を行う、投資家びいきの資本主義は悪であると思う一方、少しでも資本主義の恩恵に授かるのが賢い生き方。

[ 2019-08-19 ]

上級国民/下級国民。橘玲先生の著書。日本社会が完全に上級国民/下級国民に分断されているとは思わないけれど、世界全体として上級国民/下級国民のような方向への分断が進んでいるのだと思う。上級国民は大きな事故や失敗をしなければ上級国民のまま、上級国民の子供は上級国民になる。下級国民はよほどのことがなければ下級国民のままで、下級国民の子供は下級国民になる。人間社会は今も昔も階級社会なのかも。

[ 2019-11-04 ]

海外と国内の差がなくなっていく一方で、
国内での経済的な格差・性的な格差が拡大していく。
そういった上級国民/下級国民に別れる日本の中でどのように生きると
人生戦略が最適化されるかをまとめている。面白い。
知的社会では、いかに知識を身につけて更新し続けるか、
新しい価値を生み出し続けるかが求められるので、
それができるような自分にとっての最適な分野を早く見つけようねなど、納得の話が多い。結構、残酷、シリアスな話も多いけど、

[ 2020-01-03 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2019-12-23 ]

今の世の中は、どうなっているんだろう。
どんな背景があるのだろう。

こうしたもやもやを、あるストーリーで、整理して見せてくれる著書。

自分自身としては、それほどの知的能力があるわけではないが、「裕福なサイバーリバタリアン」の考え方がしっくりくる。

社会は分断化されていくのだろう。これからも加速度をつけて。

[ 2019-09-03 ]

グローバル化によって恩恵を受ける人々とローカルの世界に生きる人々、貧困層との対立が世界各地で起きている。日本人やアメリカ人、イギリス人であることにしかアイデンティティがないなら今暮らしが豊かになれないのは他国が悪い、移民が悪いとなるのは必然。何か解決の処方箋があるわけではないですが、今の世界のうねりを理解するにはよい本。

[ 2020-01-05 ]

どうしてあんなにトランプ大統領を支持するアメリカ国民が多いのか、これまでとっても不思議でしたがなるほどなぁと。これが理由の全てではないんでしょうけれども。

ベーシックインカムは成功しない、てか無理!(日本ではまずもって)、と思っていましたが具体的に自分は考えてこなかったなと本書を読んでいて感じました。素養が足らんと思い知りました。

基礎知識が足らんので「?」なところも正直ありましたが、2020年をこれから過ごすに当たって読んでおいた方がいい一冊と思います。
次のアメリカ大統領選を、この本を思い出しつつ注目したいと思います。

[ 2019-09-27 ]

上級国民と下級国民。経済だけでなく、モテと非モテの世界でも現れる。形式的ではあるけど、カネのある男が複数の女性を手に入れることになる。幸福度の話では女性が男性よりも幸福度を感じる。それは、男がヒエラルキーの競争の中で生きるのに対して、横のつながりで女は生きるので、いくつになっても友だちができる。
考えてみてら、日本人が平等なんて言えたのは戦後からまもなくで、その前は江戸時代なんかも含めて超格差社会なんで、この動きは世の中の必然なのかなとも感じてしまいます。

[ 2020-01-03 ]

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[ 2019-09-15 ]

この著者の方の本はもうかなり前から追いかけています、先週電車の広告でも見ました、10万部を突破したようですね。私は本屋さんに平積みされていて見つけましたが。

彼は、普通の人であれば「タブー」とされて言いにくいことを、ズバリと言ってくれる、私の知る中では数少ない著者の一人です。言っている内容は事実のデータに基づいているので、納得するばかりです。事実を踏まえたうえで、自分ならどう行動しますか、と本を読んでいて問いかけられていると感じています。

日本は私が社会人になった平成元年以前は、殆どの人が中流意識を持つ人で、同じ考え方・同じ環境にいたと思いますが、橘氏が指摘するように、平成の世において、格差が広がって、今では大きな二つのグループになりつつあるようです。

このグループがある事件(革命)によって、明治維新で起きたように、大逆転する可能性もあり、歴史も学びつつ、現在の様々な変化に目を向けながら、今後を過ごしていきたいと思いました。

以下は気になったポイントです。

・全体としてみれば、日本の労働市場における正社員の割合は4半世紀でほとんど変わっていない、詳細にみると、新卒入社から3年で大卒男性の3割が離職するようになった。しかし、それ以降さらに3割が離職するのに10年かかっている、つまり10年後残存率は30代で7割から8割に達し、それ以降は安定する。つまり、30代になると正社員はめったに辞めない(p23、24)

・就業者全体でみれば正社員の比率はほぼ一定だが、非正規の割合は1982年の4%から2007年の12%へ増えている、この25年で何が起きたかだが、自営業者が減ったことで説明できる、自営業者比率は、1981年の27.5%から、2015年には11.1%であり、他の先進国並みとなった(p24)通説とは異なって、大手金融機関が次々と破綻し「リストラ」が起きてきた時期にも、日本企業の長期雇用慣行は温存された(p25)若い女性の非正規比率はなぜ、爆発的に増えたのか、それは「無業者」が1982年の43%から、2007年の26%へと大幅に減ったから(p27)しかし20代の正社員比率は、1982年に75%、1992年77%から急激に下がり、2007年には62%となり、若い男性は明らかにバブル崩壊で正社員が減って、非正規が増えている(p28)

・平成の日本の労働市場は、若者(とりわけ男性)の雇用を破壊することで、中高年(団塊の世代)の雇用が守られた、職を失う中高年は低学歴層に多い(p30、51)

・以上のような報道がなされなかった理由は、誰もそれには興味がないから(p51)

・2000年には、労働時間調整法が施行され、従業員から労働時間の調整について要請があれば、使用者は原則としてこれを受け入れなければならなくなった。子育て、親の介護などの人生のライフスタイルによって勤務時間を主体的に決めれるようになった(p59)

・フランスでは、黄色ベストのデモにより、その対応策として、1)2020年までに公務員を12万人削減するという公約を取り下げて、中間所得層を対象とする所得税減税、2)最低賃金をさらに引き上げる、約束をせざるを得なくなった(p61)

・マスコミも含め日本の企業、官庁、労働組合を支配しているのは「日本人、男性、中高年、有名大学卒、正社員」という属性を持つ「おっさん」で、彼らが日本社会の正規メンバー、その生活を守るためには、「外国人、女性、若者、非大卒、非正規」のようなマイノリティの権利はどうなってもいい(p67)

・2017年9月に、日本の働き方を大きく変える可能性のある、画期的な判決が東京地裁で出された。日本郵便で配達などを担当する契約社員3名が、正社員と同じ仕事をしているにもかかわらず手当、休暇に格差があるのは違法として勝訴した。これ以降、裁判所は次々と同様の判決を出すようになった。2018年9月には、就活ルールを廃止する発言があった。こうした動きは、団塊の世代が現役を引退したことで初めて可能になった(p71)

・持ち家、年金受給額20万円、金融資産2000万円を超える平均的な高齢世帯は、全体の3割、この高い基準が平均以下とされた7割の不安を煽った。報告書では、現役世代が同じような平均的家庭を望むならば、2000万円を目途に資産形成したほうがいい、という至極まっとうな提言をしている(p72)

・平成が「団塊の世代の雇用(正社員既得権)を守る」ための30年だったとするならば、令和の前半は「団塊の世代の年金を守るための20年になる以外にはない(p73)

・現代日本社会において、下流の大半は、高卒・高卒中退の「軽学歴」層である。教育の本質は、上級・下級に社会を分断する、格差拡大装置であることを、福沢諭吉は正しく理解していた。学問に勤めれば成功できる、ということは、逆に言えば、貧人・下人なのは学ばなかった者の自己責任であるということ(p85,106)

・男女の数がほぼ同数なのに、男の未婚率のみが高い理由として、一部の男が複数の女性と結婚している。一部の男性は未婚の若い女性と再婚し、離婚した女性は再婚せずに母子家庭のまま暮らすと考えれば、男女の未婚率の違いが説明できる。これは欧米、日本のような先進国で共通して起きている現象である(p129)

・女性の未婚率が年収500万円あたりを境に横ばいに転じる、これは夫が子育てに協力し、妻も正社員としてフルタイムで働く世帯が増えていることを示す(p136)

・一夫一妻制は、非モテの男に有利、一夫多妻はモテの男とすべての女性に有利な制度である(p143)

・1960年代になると、前期近代の価値観(生き方)は、過去の歴史と見なされるようになり、古代や中世と区別がつかなくなる。好きな職業を選び、好きな相手と結婚し、自由に生きることが当たり前となった。これは巨大な変化である、18世紀半ばの産業革命においてゆたかさの相転移が起きたとすれば、20世紀半ばに価値観の相転移が起きた(p153)

・グローバル化によって世界が全体として豊かになった代償として、先進国の中間層が崩壊し、これが私達が体験していること(p195)

・アメリカ社会の構図、サイバーリバタリアン・リベラル(白人)・黒人保守派(黒人エリート)・マイノリティ・プアホワイトがあり、それぞれが対立・連帯をしている(p203)

2019年9月15日作成

[ 2019-09-04 ]

目新しくはない内容だが、ファクトを丹念に並べて語られると説得力が違う。小説もいいけどこういう本も読み続けなければ。

[ 2019-09-21 ]

一気に読んだ。持論を展開するというより、日本や世界で起きている労働市場や社会構造の変化をいろんな人の本から抜粋してまとめたような内容。
日頃から目にするニュースやツイッターで感じる分断について、すごくもやもやしていて、言語化されていたのでスッキリした。

知識階級化、リベラル化、グローバル化によって、世界が均一になろうとしている。
リベラルとは、自由であり自己責任である状態。
知能の有無が経済・精神的な豊かさの有無に変わり(男性の場合モテ非モテに直結して)、国・エリアや人種や宗教みたいなこれまでの固定化された共同体よりも、価値観やライフスタイルが同じ人同士がバーチャルでつながる世界になっている。

ここで、自分で自由に決められるということは、自己責任を伴うと繰り返し語られる。これはリベラルな思想。
ちなみに、福祉では、誰かを支援するときの考え方の基盤も、「自己決定」。利用者が自由に望む生き方を選べるように、公共のサービスを組み合わせて支援していく。福祉ってすごく公共的な、平等な、格差を生まないためのセーフティーネットとしてのサービスで、古い、時代遅れというイメージ。なのに、考え方がとってもリベラル。そう考えると、なんかとても不思議だなと思った。

また、分断に対して個人の立場から行動して社会の仕組みを変えていけないのかな、わたしは仕事柄もあって考えるんだけど、夫はそんな期待したってしょうがないんだから、個人が賢くなるしかないじゃんと言う。
本論には対処法は書いていないので、我が家はこの世界をどうサバイバルしていくんだろうか...

[ 2019-11-02 ]

社会の格差と分断が激しくなっている原因についての考察。生涯未婚率の男女の違いの背景や、男は年をとると友達がいなくなり、女はいくつになっても新しい友達関係をつくることが出来る理由について、著者の仮説には唸らされる。

[ 2019-09-25 ]

[このレビューにはネタバレが含まれます]

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[ 2019-09-29 ]

20190929 現代の知識社会の行き着く先についての解説書。日本人で男で上場会社勤務。妻あり子供なし。そんな自分の日常が壊されない社会であれば良いと思ってるが何か行動しないと気付いたら分断されてしまう可能性もあると理解。

[ 2019-08-15 ]

「言ってはいけない」シリーズ続き。知識社会、自由や自分らしさを求める社会への流れは止めようがなさそう。それは不可避的に分断(経済格差だけではない)を引き起こす。一人一人がいろんな意味で賢くなるしかないのかもしれないな。幸福になるベースはそろってくるので。

[ 2020-01-05 ]

すごく面白い。若いうちに社会の実像として読んでおくと良い。まったく良い未来が見えずに笑えてくる。

1、団塊の世代の雇用維持のために失われた若者の権利。次は社会保障で失われる。票田は高齢層の手に渡ったから、すでに手遅れ。今後はガダルカナル戦のような撤退戦を20年行い、ちょっとした貧乏国家になるのを待つという国家戦略しか残っていないという予想図。
正社員と非正規の待遇の差は差別だったというのが、目から鱗。たしかに基本的人権を無視しているが、今の今まで当たり前としていたことが恐ろしい。
これは日本での分断。

2、性愛から見捨てられる若者。incel。社会への復讐をすれば神格化される。一夫多妻制の復活を求めること。
この世界は、事実上の一夫多妻であること。男女の未婚率の差から。離婚を繰り返すことができるのは、上流の者に限ること。年収が低いと、未婚率は上がる。これは世界規模での分断。

グローバル化と知識社会化が中間層を減らす。中流階級が少ない社会は活気が落ちる。階級の固定だからだ。没落中間層ができる。
実は戦前ドイツも日本もファシズムに走ったのは没落中間層と、フランクフルト学派で出ている。彼らのルサンチマンが、全体主義に向かった。つまり、今は超危険。

[ 2019-09-10 ]

近親婚による有害な遺伝的変異を避けるためには何らかの方法で集団内に新しい血(DNA)を入れなくてはならない。レヴィ・ストロースはさまざまな伝統的社会を調査した結果、「近親婚の禁忌」と「女の交換」が共通して見られることを発見した。近親婚を避けるためには男か女のいずれかを集団同士で交換する必要がある。集団の防衛に必要な若い男が残るように進化した。ボノボのメスは思春期を迎えると冒険的になり、グループ内のオスではなく、他の集団のオスに興味を持つことが多い。異なるグループに遭遇するとメスが他の集団に移ったり、ふらりと群れを離れ偶然であった別の群れに加わったりする。
日本から海外に留学する学生は男38%、女62%と偏りがあるが、自然なこと。思春期になると若い女性が冒険的になるよう進化の過程で設計されている。
男の集団では女の集団に比べて上下関係が厳格になりやすいが、これは男の方がメンバーの移動が少ないためではないか。

[ 2019-11-04 ]

この著者の本は,日本で刊行されている一般書の内容を寄せ集めた感があり,著者の考えに基づきストリー立てしたものが多い.もう少し悪く言えば,著者の考えに合いそうなことを言っている他の書籍をアレコレつまみ食いして,(3部からなる)一冊にまとめてみたとも言える.

この本では,まず団塊の世代が標的となる.平成時代は働き盛り正社員となった団塊の世代が不況に陥ったとき,若者の雇用を犠牲にして自身の雇用を守ったという.令和に入って高齢者となった団塊の世代は,さらに多くの若者を犠牲にしつつ年金制度を死守して食いつぶすだろうというを主張する.この主張はデータに基づいており納得いくものである.このような出張が新聞等のマスコミであまり取り上げられないのは,これらの購買層は主に団塊の世代であるからであるという.選挙の地盤も団塊の世代が握っており,政府による改革は期待できないと悲観する.もちろん賛否両論あろうが,団塊の世代の老害とっては賛成しかねる内容になっている.

非大卒に比べて大卒のほうが幸福度が高いというのは,まあそうじゃなければ金かけて行く意味ないよねと思ったが,若い女性が若い男性に比べて幸福度が高いのはマネタイズしてなくてもエロス資本を持っているからという仮説は斬新だ.キャサリン・ハキムによると売春等を禁じてエロス資本を活用させず,それを無料で提供するように強要することこそが搾取だというのである.現在の婚姻制度は離婚と再婚による事実上の一夫多妻(男性のほうが女性より生涯未婚率が高いから)であると著者はいう.結婚制度から取り残された非モテの男性はテロ的行為にはしることもあるようだ.

現代とは,人類史上に初めての人口と豊かさがともに爆発的に増えた時期であり,「自分の人生を自分で自由に決める」という価値観は現在になって初めて生まれたという.このリベラルの思想は,能力主義(メリトクラシー)を引き起こす.自己責任論によって能力の低い階層は切り捨てられる恐れがある.先進国の中流層は,まさにそこに該当しており,選挙では力を発揮しうるので,上位層はポピュリズムによる民主政府を諦めてしまうかもしれないという恐ろしい未来を予測する.

いろいろ考えさせられる本である.

[ 2019-09-06 ]

タイトルは素晴らしい。が、
中身はあまり符号しない。

寄せ集めた内容という印象。
でも橘氏の本であるが故に最低限のクオリティはある。

[ 2019-11-01 ]

2019.11.01 #029

とにかく面白かった。
世の中の出来事と重ねて考えるとよく理解できた。

上級・下級国民...そんな言葉もいわば下級国民が生み出していく。

[ 2019-09-19 ]

ブログや雑誌の連載で書かれた内容を再構成するいつもの作風なので、初読の気がせずサクサク読める。「それを言っちゃうの」という赤裸々な「社会の仕組み」の解説。

現代の日本が、富裕な男性とっては時間差一夫多妻制であるという指摘は言い得て妙。

一部の理想主義者が導入を夢想するベーシックインカム制度については、アフリカなどの新興国で日本人男性と結婚して「日本人赤ん坊」を生むだけで日本政府からインカムをもらうことを目指す現象が発生すると予見している。面白い視点。

テクノロジーの進歩により教育を受けるインセンティブは減っていくという予想も書かれているが、これには同意はしかねる。

[ 2019-09-08 ]

マジョリティの分断が世界的なリベラル化の帰結であると言うお話。話題が取っ散らかる印象。中身は薄いです。

[ 2019-12-08 ]

上級国民が今年の流行語大賞ノミネートだというし、読んでみた。
「言ってはいけない残酷すぎる真実」の橘玲だけに、だって仕方がないじゃない、能力差を受け止めよう位の話かなと思っていたら、もっと深くて、日本だけじゃなく、世界中の分断社会の諸弊害を書いていて、頭の整理になった。
大卒か否かでグルーピングしていたけれど、その違いが学べなかった環境に起因しているのか、学んだ学問の知識によるものか、はたまた学問に耐えた精神力によるものか、ちょっと気になった。

[ 2020-01-09 ]

上級国民/下級国民(小学舘新書)
著作者:橘玲
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698